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【エッセイ】クアデルノ--目が疲れないタブレットってあるんだね

 最初に持ってみて驚いた。13インチのタブレットだから、それなりの重さはあるだろうと思ったら、全然違う。手に入れてた力が空回りしてタブレットごと、思ったより上まで持ち上がってしまう。こんなに軽いの。370グラムは確かにヤバい。
 慶応大学でシンポジウムをした時である。コロナの流行もあって、温又柔さんと会うのは久しぶりだった。そして一緒に発表をした。その席でのことだ。
 これ何ですか。クアデルノって言うんだ。凄すぎる。A 4がちゃんとそのままの大きさで表示されて、しかも電子ペーパーだから、目が疲れない。
 スタイラスペンでそのまま線を引いたり、書き込みを入れたり。これだったらゲラを直して戻すんでも、プリンターもスキャナーもいらない。しかも書類だって論文だって本だって、PDF でもらえばいくらでも詰め込める。
 結局その衝撃のまま、1ヶ月も経たないうちに購入してしまった。それ以来、授業のときのメモも、翻訳のもとになる英文も、学生たちの論文も全部入れて、ホテルでも大学でも家でも、場所を問わず使いまくっている。
 A 4を読む仕事が多いなら、ここは迷わず13インチでしょう。定価で7万円ぐらいだからちょっと高いけど。そこまでデカいのが要らないのなら、10インチのA5かな。
 いずれにせよ衝撃が走るに違いない。iPad 使ってて目が疲れてしょうがないって人、世の中には目が疲れないタブレットもあるんですよ。とはいえ、白黒画面だし、地味な作業以外できないけどね。これおすすめ。

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