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第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会

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SCCが開校する「コピーの学校」。その教頭として「第10回SCCしずおかコピー大賞」のファイナリスト作品で反省会をしています。 全60作品を教頭はどう考えるのか!? 独断と偏見、…
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2020年4月の記事一覧

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.29

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・できることだけ、やればいい。 そうきたか・・・。 「コピーの学校」教頭としては、これも批評の対象外に留めたいと思います。 もう、「安い」と同じくらい使い込まれ、使い古された言い回しだ。それでもファイナリストに選ばれる。この寛容さがしずおかコピー大賞の良い点であり、悪い点なのかもしれない。 例えば、こんなタイトルの本もある。 読んだことはありませんが、タイトルも『できることだけやればいい!』だけだと印象が薄いため、『うまい逃げ方』『

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.30

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・微力でも集まれば ”きょうりょく” になる。 いろいろ掛かっているコトバが連続しているコピー。中年のおじさんと会話しているようなのだが、書いたのは専門学校生。若いのになかなかのおじさんっぷりだ。(笑 しかし、何ですね。 新型コロナウイルスが蔓延し、オリンピックで花道を飾りたかったからいろいろと対応が遅れて大変な状態になった、なんてことを言う人もいるようですが、そんなつぶやきも後の祭り。もう、前向きな気持ちのもと、感染を防いだり、他人や大

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.31

課題4 女性が新しいことにチャレンジしたくなるコピー  ・シンデレラも、人魚姫も、自分で運命を変えた。「女性が」という、女性が主人公の課題。この時点でおじさんがどこまで、女性たちの心に寄り添えるのか、女心を紐解けるのかという、高い、高いハードルが聳え立っている。(汗) それでも、コピーライターは、その頂きに向かってクライミングし、登頂を目指さなければならない。その方法は「自分ごと化」にありますが、長くなるので、また何かの機会にご紹介します。 ついに課題4。恒例の課題解説から

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.32

課題4 女性が新しいことにチャレンジしたくなるコピー  ・そこで足踏みするのも、   そこから歩きはじめるのも、   どちらも靴底は減り続ける。最近、ズレにズレた仕事が団子のようにまとまって、毎日バタバタしている。コピーを考えてはいても、キャッチフレーズみたいに目立ってカッコイイものではなく、販促物で展開するリード文をつなぎながら本文を構成するものが多い。 文章の塊ごとに関連性をもたせ、それぞれの説明から説得も導き、さらに全体で一つのコンセプトについて説得をしていく。これはこ

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.33

課題4 女性が新しいことにチャレンジしたくなるコピー  ・「男性初」を、作りましょ。 この学生、実は私の教え子です。(汗 何年か前にも講師を頼まれた専門学校から、4年前に再度講師を頼まれて、静岡から浜松まで通っていたことがあります。そのときにコピーライティングを教えていたクラスの中の一人になります。 この学校で直接教えた学生が大学や他専門学校の学生を差し置いて、SCC賞や学生賞なんかを獲っているんですが、その翌年に講師を切られるという・・・「努力と成果」が「結果」に全く結び