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第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会

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SCCが開校する「コピーの学校」。その教頭として「第10回SCCしずおかコピー大賞」のファイナリスト作品で反省会をしています。 全60作品を教頭はどう考えるのか!? 独断と偏見、…
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2020年2月の記事一覧

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.16

課題2:人と人との絆を伝えるコピー  ・いちばん心配かけたくないのに、   いつもいちばん心配してくれる。心配事は尽きない。尽きた時は死んだ時なのかもしれない。 絆を伝えるために『心配』をキーワードとしているこのコピー、キャッチコピーとしては長い部類に入りそうだが、コトバの長さがデメリットではないことを証明してくれたコピーと言えそうです。 このコピーの魅力は、一体何処に。 『心配』というコトバは、日常的によく使うのだが、その意味を感覚でしか理解していない気がしていた。いい機

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.17

課題2:人と人との絆を伝えるコピー  ・天気の話をしただけで、晴れやかになった。実はインスタで空の写真をあげています。世界中に空好きのインスタ仲間がいて、世界中の空を画面から眺めることもある。世界は一つなんだと思えるときは、世界中の空が、似たような色へと順番に染まっていくときだ。空仲間とは、インスタの写真を介し、ときに相手の言語で、ときに言語を超えたコミュニケーションで繋がり合っている。 そんな私に、空に関するコピーを投げかけるとは大胆だ。(そんなつもりはないか。笑) し

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.18

課題2:人と人との絆を伝えるコピー  ・大切なひとは、最初から大切だったわけじゃない。 人と人の関わりとは、いったい何なのだろうか。大切な人。誰にでもいそうなのに、一瞬は考えてしまう存在。その大切な人の存在を問うことが、このコピーを紐解く鍵になるのではないかと考えた。ちなみに、私の大切な人は、家族です。 もし、家族と考えれば、多くは最初から大切だったと答える気がする。家族の当たり前さに気づく。という投げかけ方もあるとは思うのですが、それはあまりに特殊な条件と思う。 では、

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.19

課題2:人と人との絆を伝えるコピー  ・さよなら、人見知り。   こんにちは、顔見知り。コミカルなコピーだ。これを学校の先生が書いたというのは、共感が持てますね。きっと、ユーモアのある授業をしてくれているのではないかと思います。そんな、ほのぼのとしたスタートから、『さよなら』と『こんにちは』というフレーズを考えてみたいと思います。ちょっと寂しく、ちょっと優しい組み合わせに、大らかな昭和の広告を思い出しました。 「こんにちは土曜日くん。」(伊勢丹) コピー:土屋耕一 ※詳しく

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.20

課題2:人と人との絆を伝えるコピー ・助けてくれたのは、いいねをくれないあの人でした。 助けを求めたことはありますか? 思い通りにならないとき。何かをきっかけに負傷したとき。そして、命の危機に瀕したとき。藁をも掴むように、神にも縋るように、友人や知人を、見ず知らずの人を頼ったことはありますか? 私はあります。 大学生の頃、横浜の大学に通いながら、バイク便のライダーをやっていました。情報・出版・広告・建築など、いろいろな企業に出入りしながらバブルの東京・横浜を中心にした関東圏

《第10回SCCしずおかコピー大賞 独りごと反省会。》 vol.21

課題3:社会貢献したくなるコピー  ・考えると、間に合わなくなることがある。2月も終わるころになって、やっと課題3に到着できました。予想より1ヶ月くらい遅れていますかね。この1ヶ月はありがたいことに、仕事が忙しく休む日もなく書き続けていましたが、諸々の結果は来月出るということで少し時間ができました。 次の課題は『社会貢献したくなるコピー』という、また難問です。この解説の確認から始めます。 課題3 社会貢献したくなるコピー 寄付、ボランティア、プロボノ等をはじめるきっかけは