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労働↓資本↓生産性↑がもたらす、アジアにおける高度人材の争奪戦!!タイに商機はあるのか?

気が付いたら9月最終日です。
来週は東日本は寒い日が増えるそうですので、皆様、お気を付けください。
最近時々見てしまうプロレスラー谷津嘉昭選手のyoutubeチャンネルによると、あの大巨人、故アンドレ・ザ・ジャイアント選手は、真冬でもアロハシャツ一枚で冬の札幌を闊歩していたそうですが(飲み放題のビヤガーデンは、ピッチャーをジョッキにしてします飲みっぷりから軒並み出入り禁止になったのだとか・・・)、我々は、そうもいきません(笑)。

今日のテーマは、スポーツで言えば、アンドレのような、高度人材獲得競争の話です。やや無理やり感はありますが、知の大巨人獲得競争ということになります。

「潜在成長率」という言葉、ご承知の方は多いかと思います。
経済成長を、大きく「労働」、「資本」、「生産性」の3つに区分する考え方(さらに、「人的資本」を加え4つの区分にする場合もあります)で、最初は労働投入で成長するも、徐々に資本集約に切り替わり、最後は生産性がカギになるという考え方です。

アジア開発銀行による、アジアの成長度ドライバーは、国・地域ごとに発展段階が異なるものの、アジア全域では、既に労働↓、資本↓、生産性↑にシフトしていると分析されています。

生産性を引き上げるには、一般的には、イノベーションが必要とされています。これは、かなりハードルが高い事象で、発明となると天才肌の方に頼るしかないのは、周知の通りです。

他方で、アジア系は、かなり優秀な方が多いとされています。天才肌か努力肌は差し置いてですが、ハリウッド映画でも、研究者はアジア系の設定が多いのではないでしょうか。某恐竜を蘇らせる内容のものもそうだったような・・・

そのような所謂高度人材を、世界で一番うまく集めている国は・・・
それは米国であることは、万人が認めるところでしょう。
野球でいえば大谷選手のような超逸材が、イノベーション分野で集まっていまし、それをリスペクトし、資金調達できる仕組みが整っています。

他方で、アジア域内にも、高度人材を集めている国はあります。
有名なのはシンガポールです。シンガポールでは通称Aスターと呼ばれる、世界から高度人材を集め、イノベーションを促す政府機関が有名です。まさに国家戦略として、高度人材を囲い込んでおり、バイオ医薬・フィードテックなどの分野一定の成功を収めていることが知られれています。


無論、国内で高度人材を育て、それが、生産性向上につながれば、文句なしですが、世界の叡智にはやはり叶いません。そこで、シンガポールに追いつき追い越せと新たに高度人材の確保に名乗りを上げているのがタイです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGS03EAH0T00C22A8000000/


タイで高度人材を集めるのは難しいのでは・・・
私は当初はそう思っていたのですが、見方を変えると、様相はやや変わってきました。

タイは、世界の旅行者から非常に人気があります。メディカルツーリズムが発展しており、医療面も問題ありません。さらに、非常に有益になりそうなのが、データの問題です。

世界が分断される際、今の時代に問題となるのはデータの分断です。
特に、米中間は、その障壁は高くなりそうです。

もしかしたらタイなら、・・・米中双方と自由にデータのやり取りができるかもしれません。中国、インド、さらには、今しばらく厳しいでしょうが、国土面積世界一の国も、タイなら、技術者が往来できるかもしれません。

これからの時代は地政学的な緩衝地帯・・・そこでデータの往来の自由が確保できる先に高度人材が集まる・・・そういう見方ができるのかもしれません。

生産性を上げるのは、イノベーションや、DXなどがカギになるといわれ、学び直しが叫ばれますが、高度人材が思う存分腕をふるえる環境の整備もまた重要になりそうです。

本件は、これまでの常識にとらわれず、追っていきたいと考えています。

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