ポーカーのソフトプレーについて
上記記事で以下のように記載しておりましたが、早速国内の海外渡航補助額の大きい大会でソフトプレーの疑いが強い行為が発生したようです。
そもそもソフトプレーとはなにかということですが、端的にいえば他のプレーヤーと談合し、そのプレーヤー同士では「相手が誰であれ、自分が最大限のチップを獲得するためにベストを尽く」という原則に反したプレーをし合うことです。
いちばん簡単な例をあげると、A,B,Cというプレーヤーがトーナメントで残っていたとして、BとC同士は、相手を飛ばさないように、ベット/レイズすべきところでそれをしない、といったことです。こうするとAにとって以下のような不利益な状況の変化が生まれます。
AがBを飛ばすリスク:ある
AがCを飛ばすリスク:ある
BがAを飛ばすリスク:ある
BがCを飛ばすリスク:ある→少なくなる
CがAを飛ばすリスク:ある
CがBを飛ばすリスク:ある→少なくなる
つまりAは「BがCを飛ばすリスク」と「CがBを飛ばすリスク」を失い、少なくとも二位になれる確率が減ると考えられます。
ソフトプレーは明確にイカサマ(cheating)であると定義されていますが、立証するのが困難なため、中々表沙汰にならないのが現状のようです。今回RFIDからみて怪しい部分を下記の方が指摘しておりますが、本当にソフトプレーなのかを判断するのはこれでも難しいところがあるかもしれません。
今回は上記に加えて、関係者から以下のような発言が出ているので疑惑が更に深まっています。
前者の方は、後ほど下記の通り発言を訂正していますが、色々と他の方から指摘があった後の発言であることは明記しておきます。
後者の発言ですが、煽りはともかく以下の発言は仲間内でソフトプレーすることを肯定しているように見え、非常に心証が悪いです。
ここまでは現在の状況について記載しましたが、ここからは、これから私達が考えるべきことについて記載したいと思います。
まず取るべき行動としてはプロポーカープレーヤーの余語葦織さんがツイートした意見に私も同意します
以前記載した記事のcheatingの対策の通り、私たちはイカサマの疑いを指摘したあとは、運営がそれを是正すれば一旦よしとし、そうでなければその場から離れるのが対策になります。今回の件も、なにも処罰がなければやはりその大会には近寄らないのがベストな対応でしょう。
また、大会において身内と遭遇するような場面で、ソフトプレーを疑われるような行為をすることについて強く戒める必要があるでしょう。ただでさえ相手の手の内がわかっている同士で、エクスプロイトでプレーが変則的になっているところに、さらに手加減をするような要素を加えれば、あっという間にソフトプレーによる談合を疑われる行為に早変わりするでしょう。
どんな競技でも、勝利に対してはルールの範囲内で利己的に振る舞うことが競技を損なわないことにつながることは間違いないと考えます。
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