マジカルバナナでの連想

90年代にマジカル頭脳パワーという番組があり、そこでマジカルバナナというミニゲームをやっていた。

マジカルバナナ以前にも類似のゲームはあったが、すっかりこれに塗り替えられてしまった気がする。

マジカルバナナとは

僕はこの番組を見たことがないが、ゲームは有名で、飲み会でよくやられていた記憶がある。ゲームの内容は、連想ゲームで、瞬時に発散的思考をすることが求められる。

リンク先にもあるように、「バナナといったらきいろ」というように、即興で言葉を繋いでいく。

そして、前の人が言ったことに、次の人が言ったことが結びつかなければ負けになる。これがややこしい。

連想する際の言葉の結びつけ

結びつきとはなにか。

バナナといったら黄色、バナナといったら滑る、バナナマン、猿、果物は通る。このように2つの要素をなんらかの関係でつなげること、ないしはそれらがつながった状態を指す。

例えば、バナナと黄色の関係は、バナナを上位、各種の特徴を下位にした際の一要素になる(緑のこともあるだろうけど、一般の人が想起するバナナは黄色)。それでピンとくる人が多いようなら連想成功だ。

一方、以下はどうだろう。バナナといったらイチジク、バナナといったら知恵の樹、バナナといったら蛍光、バナナといったらインド、といったものは通るかも知らないが多分通らない。全部深い関係があるが相手が理解しないものは論理が繋がっているとみなされないのである。

真実でも繋がらない、通じない言葉は伝わらない、飛躍があれば繋がらない。そうした点が連想ゲーム、特に判定を参加者に委ねるゲームの難しいところだ。

今、あえてのマジカルバナナ?

ただ、多様な時代では想起するものはさまざまだ。他者が何から何を想起するのかがわからないことが多い。

そうした際には、ゲームのスピード感は損なわれるが、つながりを説明することで相互理解できるような気がする。

なので、昔は楽しさを感じなかったが、今でこそ世代を超えてやってもいいゲームなのではないかと感じた。

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