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記憶に残る体験
10月の頭に、小田急の地下の食堂街が9月末で閉まるという張り紙を見た。
すでに10月だったので、父と食べに行った思い出深い排骨麺の万世拉麺がなくなったと悲しく思った。
小田急デパートの建て替えがあるので、地下からということなのだろう。
昨日は、やたらとUNIQLOの+Jのニュースが流れてくるので、どんなものかと少し足を伸ばして新宿西口のUNIQLOとその混雑ぶりを眺めてみた。行列だった。
その帰りに、万世拉麺がどうなったかを見てから地下に入るとなんと万世拉麺がやっていた!!
これは嬉しい。店舗が端だからかろうじて再開発のエリアから外れたのかもしれない。店舗がまだあったことに感謝しながら拉麺を食べた。思い出補正もあるかもしれないがやはり好きな味だ。排骨を噛んだときに、美味しいと感じたあのときの記憶が父の面影とともにうっすら蘇る。
亡父との思い出の場所は貴重だが、時の経過とともにどんどん減っていく。父の会社があって父と唯一二人で飲んだ思い出の渋谷の桜ヶ丘も再開発でエリアごとなくなってしまった。
その場所に行けば思い出すものもある。そうでなければ引き出しは開かず、桜ヶ丘の記憶もどんどん風化していく。記憶が蘇るには、トリガーが必要だ。
ところで、昨日はオンラインで研修だった。このエントリはそれについて思うところをエピソードを交えて書いたものだ。
オンライン研修が終わったあとに、記憶を引き出すトリガーになるものは何か。そんなことをふと考えてしまう。
場の空気、和やかさ、緊張感など、あらゆる刺激がトリガーになるが、オンラインで働く若者たちは僕のオンライン研修の何が刺さるのか。普段は表情や空気でわかるものがつかめない。その中でベストを尽くす。
オフラインの研修の準備と比べて、オンラインには不慣れなのもあって、数倍の時間がかかるようになった。逆に僕は目の事故で同じパフォーマンスが出せるのは半分の時間になった。
そんな中で、記憶に何かを刻めたのかどうか。コロナ以降は何かと反応がなく、おそらく自分にパソコンの画面上から反応を掴むスキルが足らないのだと思うが、確かな手応えを感じたいと感じることが多い。