
勝ち続ける。その先には何があるのか
目を疑いたくなるようなニュースが飛び込む毎日。日本の状況は言うまでもなくひどいのだが、米国由来によるものがとても多い。
・専守防衛国であるはずなのに攻撃兵器を買い込む(買わされる)
・関税引き上げされる(自動車は25%だそう)
・各禁止条約会議不参加(被団協がノーベル賞をとったのに)
・半導体会社にとんでもない額の税金投入(米軍の軍事に使われそう)
などなど。
他にも米国産の農作物を購入し続けていること、米軍基地がい続けていることなど、ずっと続いている。
すべて日本の私たちが物価高にひいひいしながら支払っている税金が、惜しげもなく米国の利益のために使われている。
「103万円の壁」とか言う前に、まず日本国民の税金が日本国民のために使われるようにしてほしい。
なぜ、トランプ大統領が再び選ばれたのかにとても関心がある。同時に、なぜトランプ氏は不動産業から政界に転じたのか。どうやって「モンスター」と称されるほどの政治家になり得たのかを知りたかった。
創られた権威であることは、なんとなくわかっていた。今でもイーロン・マスク氏などによって金に「買われた」大統領だと思っている。映画を観て得心したのは、とにかく「勝つ」ために何でもすることを生きる手段としてきたこと。家族との関係も、自身にチャンスを与えた恩人にも、利益にならないと判断すれば簡単に切り捨てることができる。とにかく、何でもする。「勝つ」ために。
1%が勝ち、そのために99%の敗者が争う世の中。それが新自由主義だと思う。いまトランプ氏は、その新自由主義の世界では間違いなく勝っている。しかし、勝ち続けることがもたらすものはなんだろう。足蹴にしてきた人たちからその存在を恨まれ、さらなる強者からは道具として利用される「勝者」。彼の、そして彼に媚びへつらう我が国の中枢部にいる人たちの未来は、どんなものなのだろう。