歯医者はなんで一回の治療で終わらない?
こんにちは!こーじです!
最近毎日を全力疾走していたので何も書けませんでした!
久しぶりの一日オフなので書きます!!!
今回は歯医者の治療の流れを説明していきます。
歯医者に行くと複数回に分けられる!
一回でまとめて治療してほしい!
仕事で毎週なんか来れない!
そうですよね。こちらもできることなら一回で全部治療してあげたいです。
でも無理なんです!ってところをわかりやすく解説して行きますね!
・口腔内の細菌や細胞について
基本的に一般歯科開業医における治療対象の疾患は感染症と力によるものがほとんどです。
簡単にいうと虫歯と歯周病は細菌による感染症。
歯の破折や顎関節症は力が原因となっていることが多いです。
そしてほとんどの人が歯周病に罹患しています。
歯科受診が1年ぶりという人は確実に歯石が結構付着していますし、
毎日しっかり歯磨きしている!!と過信しているほど注意が必要になります。
歯垢は歯ブラシで除去できますが、歯石は無理です。
歯石は歯垢が唾液に含まれるカルシウムなどのミネラルによって石灰化したものなので、唾液が出ている以上絶対生成されます。
唾液によって石灰化していますが、内部は細菌の塊なのでそれが歯肉の周囲についているということは細菌の出す毒素によって歯肉はダメージを受けます。
歯が悪くなっているから歯を治せば終了というわけにはいかないんです。
そしてダメージを受けた歯肉は治るのに時間がかかります。
歯と歯肉の関係はかなり重要なんです。
この後詳しく説明していきます!
・歯科治療の流れ
前述した通り歯肉は治るのに時間がかかります。
なので、虫歯の治療であってもまずは歯肉の治療(歯周病治療)から始めます。
すでに痛みがある等の例外もありますが。
歯周病治療の歯石の除去というのは2種類あります。
まず最初に行うのはスケーリングというフェーズ
次に行うのがルートプレーニングというフェーズ
何が違うのか
スケーリングは縁上歯石(目に見える歯石)の除去
ルートプレーニングは縁下歯石(目に見えない歯石)の除去
目に見えない?は?何言ってんだ?と思いますよね
歯と歯肉の間には歯周ポケットという空間があり、歯ブラシは届かないところです。
そこにも歯石はついてしまうんですね。
なので、どちらの歯石の除去しないと歯肉は治りません。
そして歯石を除去=細菌の除去を行うと歯肉が治癒してくるのには約2週間かかります。
医学的に説明すると歯肉の細胞のターンオーバーが大体10日くらいなんですね。
歯肉の炎症の影響を受けないような虫歯の治療はスケーリング後に行います。
虫歯が深く根っこの治療が必要になったケースでは最終的に被せ物になります。
被せ物と装着するときには歯肉に状態がめちゃくちゃ大事になっています。
どういうことか
歯肉が炎症で腫れている場合は型取りがこれっぽっちも正確ではなくなります。
型取りするための材料は血液等の水分がある状態弾かれていまい削った歯の形の再現性が微妙になってしまうんですね。
そんな状態で作ったものは歯に被せてもブカブカ、ガタガタ
接着剤で無理やりつけているだけです。
再感染間違いなしの治療になってしまいます。
なので歯の治療を行う前に歯肉の治療をする必要があるんですね。
・まとめ
我々もまとめて一気に治療してしまえるのならしたいですけど出来ないのが現状です。
相手は細菌であり、対象は人間(細胞)なので抗えません。
少し辛口にいうのであれば
早い段階で見つけたものほど回数は少なく治療でき、放置して大きくなったものは治療にも回数がかかります。
放置や定期検診に来なかった方にも落ち度はありますよね
と言いたいですが、口腔内の疾患は痛み等の症状が出るのが遅いですのでこまめに来ていただいた方がよろしいかと思います。
これを読んで久しぶりに受診してもらえれば幸いです。
信頼できる歯科医院の探し方は他の記事について書いてあるので是非読んで見てください!!
次回は保険診療と自費診療の違いについて書きます!
なるべく早めに!笑
ではまた!