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もしも僕が総理大臣になったら②
政治に参加するということは、政治を自分ごととして考えること。
自分ごととして考える究極の方法は、もし自分が総理大臣になったら、と仮定することではないだろうか。
もし自分が総理大臣になったら、どのような国を目指し、どんな政策を実行するのか。国民一人ひとりが自分なりの意見を持っている状態が、成熟した民主主義国家としての理想だと、僕は考えている。
もっとみんなが「私が総理大臣だったら、これやりたい」「いや、俺だったらまずこの政策をやるね」と議論し合える社会になればいいのに、と思う。ということで、まずは自分から意見を表明することにした。
もしも僕が総理大臣になったら。第1回では、2つの政策を主張した。
第2回の今回は後半戦。残りの2つの政策を発表する。
③ベーシックインカム導入
ベーシックインカムとは、国民の生活を最低限保障するために、毎月全国民に一律で現金を支給すること。
僕が総理大臣になったら、ベーシックインカムを導入する。全国民に無条件で毎月7万円を支給する。
ベーシックインカムを導入する目的は2つ。1つ目は、貧困問題の解消だ。
ここ数十年の日本経済の停滞により、中間層が激減。一部の高所得者層と貧困層の差は日に日に広がっている。
貧困は当人にとって大きな問題なのはもちろん、社会的な問題でもある。貧困は犯罪増加、治安悪化につながるからだ。
全ての国民の最低限度の生活を保障するため、現在は生活保護制度が存在する。しかし、生活保護制度はうまく機能しているかといえば、甚だ疑問だ。
生活保護の対象であるにもかかわらず、世間体などを気にして生活保護を受け取らない人も多い。本当に必要な人に届いていないのだ。
生活保護を受け取らなくても豊かに生きていけるのなら、それはそれでいいかもしれない。だが、周囲の目を気にしたり、申請手続きがめんどくさいなどの理由で、必要な人が受け取れないのはやはりよろしくない。
必要な人に迅速に届けるためにも、ベーシックインカムという形で無条件で全国民にお金を配る。裕福な方、経済的に余裕のある方からは納税という形で回収すればいい。
お金持ちから回収することや、不正がないか生活保護の審査を丁寧に行うことも大事。でも何より最優先すべきなのは、本当に困っている人へいち早く支援すること。そのためには、ベーシックインカムが最も有効な手段だろう。
ベーシックインカム2つ目の目的は、国民の意識改革。
総理大臣としての所信表明演説で「好きなことをやって生きていい。人生を楽しもう」と国民へメッセージを贈りたい。同時にベーシックインカム導入をぶち上げる。
個人的な意見だが、この国を覆う停滞感の要因は、大人たちから未来への希望が感じられないことにある。夢を追いかける人、好きなことに没頭する人が少ない。仕事に対するモチベーションが低いのだ。一言で言えば、目が輝いていない。
僕は総理大臣として、目が輝いて生きる人を1人でも多くしたい。
そのためには、仕事でも趣味でもいいのだが、人生のできるだけ多くの時間を自分のやりたいことに使うべき。誰だって、好きなことをしていれば目が輝くと思う。
夢をあきらめる、好きなことに取り組めない最大の要因は、お金の問題だ。生きていくために、お金を稼ぐために、やりたくもない仕事に多くの時間を使ってしまっている。
だから、そこを解決しに行く。最低限度の生活を送るためのお金は国が配る。誰もがやりたいことをやれる社会をつくる。
やりたいことを突き詰めた結果、好きなことを仕事にできたり、たくさん稼げたりする人も出てくるだろう。好きなことを仕事にすれば、モチベーション高く仕事ができるため、生産性が上がり、成果も出やすくなる。
好きなことをやっている人は、目が輝く。目が輝いている人が多くなれば、国全体に明るい活気が出てくるだろう。ベーシックインカムは、国全体の成長・発展にもつながると確信している。
④正社員廃止。国民総フリーランス化
最後4つ目の公約が「正社員制度の廃止」だ。「国民総フリーランス計画」と言い換えてもいい。
僕は、優しさと厳しさを併せ持った総理大臣になりたい。というかこの国をより良くするためには、優しさと厳しさの両方が必要だと思うのだ。
毎月7万円を全国民に配るベーシックインカム導入は、優しい政策と言えるだろう。同時に、厳しい政策も実行する。それが正社員制度の廃止だ。
正社員という概念をなくすことによって、雇用市場の劇的な流動化を図る。
就職しやすくする。転職しやすくする。企業は労働者をクビにしやすくする。
なぜそうするのか。一人ひとりにもっと輝いてほしいからだ。自分が輝くための努力をもっとしてほしい。
雇用の問題で最重要視したいのは、適材適所。労働者は、自分に合った仕事をすること。雇用する企業は、その仕事に向いている人材を採用すること。国民一人ひとりにとっても、企業にとっても、適材適所はいいはずだ。
ただ現状は企業と労働者のミスマッチが大量発生している。僕自身、そうだった。
ミスマッチをゼロにするのは難しい。ミスマッチが起きることを前提として、必ずお互いにマッチできる仕組みをつくることが重要だ。
それには正社員制度を廃止するしかない。雇用を流動化し、気軽に仕事を始めて、気軽に仕事をやめて、気軽に仕事を変えられる社会をつくりたい。
正社員制度があるおかげで、企業は簡単に社員をクビにできない。そのことによって、新たな人材を雇うことにも慎重にならざるを得ないのだ。
そして、大量のミスマッチを引き起こしている。労働者側は「この会社や仕事が自分に合っていない」「もっと他にやりたいことがある」と薄々気づきながらも、他の会社に就職できるか分からないし、できたとしても今よりいい環境になるとはかぎらないから、結局今の会社に留まってしまうことが多々ある。
正社員の立場が完全に既得権益化している。一度正社員になれば大した努力をせずとも、簡単にはクビにはならない。一方で、新卒の就職活動で失敗すると、なかなかその後のキャリアが厳しくなったりする。この状態ははっきり言っておかしい。
僕がつくりたいのは、努力が報われる社会。そして、何度でも挑戦できる社会だ。
全員がフリーランスになるということは、給料が固定化されないということ。努力をして、スキルがある人間はどんどん給料が上がる。逆に、学ばない、スキルを磨かない人はどんどん給料が下がる。
昨今、資本主義にはかなり批判的な声も多い。もちろん多くの問題があるのはたしかだが、僕は資本主義がより適正に強化される方向へと舵を切りたい。スキルを持つ者とスキルを持たない者、学ぶ人と学ばない人の格差はどんどん広がっていくことになる。
ただ強調しておきたいのは、同時にベーシックインカムも導入するということ。努力すればするほど報われる社会を目指すが、一方で努力しなくても生きられる社会、一人ひとりが努力しやすい社会を実現することも約束する。
そして、正社員制度を廃止する理由の一つに、絶対にあってはならない悲劇をなくしたいという思いもある。
新卒の就職活動で失敗し、人生に絶望する若者がいる。どこからも内定がもらえず「自分は社会に必要とされていない」と感じる。最悪の場合、自ら命を絶つケースもある。
あってはならないことだ。絶対にあってはならないことだ。
新卒の就職活動の重要性が不当に高いせいで、悲劇が起きている。仮に新卒の就職活動で希望する職種に就けなくても、努力をしていれば必ずまたチャンスが来る。そうやって未来に希望を持てれば、悲劇はなくなるはずだ。
そんな社会をつくるために、正社員制度を廃止する。労働者をもっと気軽に就職、転職、退職できるように。企業がもっと気軽に人材をクビにして、新たに採用できるように。
痛みを伴う改革だが、希望ある国をつくるために総理大臣として、やり切る覚悟だ。
最後に
もしも僕が総理大臣になったら。はちゃめちゃな妄想だ。
でも僕は本気で考えた。もし総理大臣になったら、以下の4つの政策を実行する。
・不倫解禁
・留学を義務教育に
・ベーシックインカム導入
・正社員廃止。国民総フリーランス化
この4つを実行すれば、この国は力強く前進し「誰もが自分らしく豊かに生きられる社会」が実現すると思う。
どれも賛否両論が巻き起こる難しい政策だが、優秀な官僚や国会議員のみなさんと一丸となって、全力で実行へと取り組んでいく所存だ。
最後まで読んでくれたみなさん、はちゃめちゃな妄想に付き合ってくれて、ありがとう。
最後に聞きたい。もし明日、あなたが総理大臣になったらまず何をやりますか?どんな社会を目指しますか?
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