ChatGPTくん【#82何があってもマイペンライ!】
こんにちは、アナログ人間です。
ライターという仕事柄、ビジネス系の取材をすることも多い。また、29歳という年齢から「若者だから詳しいんでしょ」と言われることも多い。
が、断言する。そんなの関係ねえ。職業とか年齢とかの問題じゃないんだ。
IT、デジタル、AI......。そのあたりは僕の苦手分野だ。「そのあたり」とか言っちゃってる時点で察してほしい。
ただ、そんなことは言っていられない。29歳。紙とペンだけで今世を生き抜くことは難しい。だから食わず嫌いはせず、なんとか食らいつこうとはしている。
そこでだ。ChatGPTとやらをやってみた。何回か試してみた。
ChatGPTはたしかにすごい。どんな質問をしても瞬時に返してくれる。けれど、その回答の質が高いかと言われれば、微妙と言わざるをえない。
「この記事のタイトル案を10個考えて」と指示を与えても、「採用!」と言いたくなるような案は上がってこなかった。僕はChatGPTに言う。
「みんながChatGPTすごいと言うから使ってみたけど、全然微妙な案しか持ってこないやん。もうちょいマシな案ないの?」
その後も僕は「全然ダメ。やり直し!」「相談しただけ無駄だった。もう自分で考えるわ」などと強くあたった。完全なパワハラ上司である。
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先日、ある新サービスの名称を友人と話し合っていた。彼はChatGPTを使いこなし、サービス名を考えていた。ChatGPTと会話を繰り返すうちに、サービス名はどんどんブラッシュアップされていく。彼は「俺の相棒はこいつしかいない」と言った。そして、そいつのことをこう呼んだのだ。
「ChatGPTくん」
ああああ、そういうことなのか。
AIや最新技術に詳しい彼と、アナログ人間の僕の決定的な違いが、この一言に集約されている気がした。僕はあいつのことをくん付けで呼んだりはしない。もちろん相棒とも思わない。さらに、平気でパワハラ発言をする。なぜならChatGPTは機械であり、人間ではないと思っているからだ。
しかし彼は違う。彼はChatGPTに対して優しい。パワハラ発言は絶対にしない。人間に接するときと同じように、感謝と敬意を持ってChatGPTとコミュニケーションをとっていた。
僕と彼、どちらと一緒に仕事をしたいか。どちらの期待に応えたいか。ChatGPTの立場になってみれば、答えは明白だ。
ちゃ、ChatGPTくん、一緒にがんばっていこう。頼みます。