自家製麹で叶える女性の働き方と生きるヒントvol.2
vol.1でも少し触れましたが、
麹マスター達が困惑した発表。
それは「全ての資格講座をオンラインでやります」!!と宣言したから
一般社団法人日本麹クリエイター協会にて講師も務めることが出来るようになる資格「麹マスター」のメンバー・・・
年齢的にはアラサー・アラフォー・アラフィフが多く、
機械・ネットには苦手意識を持っている方もとても多い・・・
実際に触れ合うからこそ、伝わる麹づくり!
まだ緊急事態宣言が出る前の決断だったこともあり、まだ出来るのでは?
リアルで開催したい!
そんな気持ちがZOOMミーティングだったのにも
かかわらず、めちゃくちゃ伝わってきた。笑
ZOOMだったからこそ、
画面上に広がる強張る表情が並んでみて取れたのかもしれない笑
2005年外資系大手医療機器メーカーに入社した私は、約3ヶ月間のトレーニングに入った。1ヶ月半はアメリカにて、現地のDrからしっかり講義を受け、残りの1ヶ月半は郡山市(福島県)でのトレーニングだった。
4月入社だった為、新卒と同時に入社。新卒の基本トレーニング終了を待つ間、自宅待機となり、物凄い量の課題が出た。
その課題の中でも驚いたのが「ANATOMY」・・・解剖学。私は一体なんの仕事するの・・・だろう?Drへ医療機器を紹介する営業とは聞いていたものの、初めての業界で、全く知識もなく、仕事のイメージも全く湧いていなかった。
入社1年がすぎた頃不妊治療をしなくてはと言われていたところに、妊娠が発覚・・・。
まだ入社1年・・・あまりにも新人すぎて、怖すぎて、上司に話す事がなかなかできず・・・。話が実際にできたのは、お腹もだいぶ出て来た妊娠6ヶ月になってから・・・。
出産ギリギリまで営業として、仕事をすると宣言し、妊婦でも手術の立ち合いなどをしていた。
無事出産が終わりと言いたいところですが、逆子の為、帝王切開手術へ。
自分が仕事で見てきた手術台にこんなにも早く登る日が来るとは・・・。
その後の2回も含め、3回の帝王切開手術を経験する事になった。
産後のお休みに1年の育児休業を頂き、復帰をする際、
上司と面談をした。この上司、とても素敵な方なのですが、
外見はゴルゴ13そのモノ・・・。めちゃくちゃ顔が怖い。笑
ゴルゴ13の上司に、「営業で復帰したいです」と伝えたところ、
「子供がいて、営業なんて出来るわけがないだろ!」「本社で内勤希望を出した方がいい!」そう言われ・・・。
湘南に住んで神奈川県を担当するというとても恵まれた環境で仕事をさせて頂いていたので、(転勤で地方に行かされることも多々ある業界です)
神奈川から東京に通うことも、内勤の仕事にも全く興味が持てず・・・。
何度か話し合いの間にわかったこと、
それはその当時その事業部には、
産後営業で復帰した女性の前例がなかった・・・。
めちゃくちゃ驚いた
確かに女性の営業は当時10%くらい。
しかし、老舗の事業部で、歴史も割とあり、
ダイバーシティーを大きく謳っている会社なのに・・・!
当時2007年。
こんな時代でも初めてなんて!
女性の社会進出ってこんなにも遅れているのだと、
痛感させられた出来事だった。
交渉の上、事業部長の「やりたいならやらせてみれば?」の一言に救われ、
営業部への復帰を認められた。
しかし信用されていない事もあり、
初めは小さいエリアを任されての復帰となった。
医療機器メーカーはエリアで区切られた病院を1名で担当する形で、
同じ会社で違う事業部の人は、いるが、事業部では1名での体制で、
基本的に直行直帰。
数字さえ達成すれば文句はない、みなし営業スタイル。
ザ!外資系の結果主義だった。
この任されている仕事のスタイルが私にはとても心地よく、今後に続く女性達の為にも、女性で子供がいても仕事が出来る事を証明しよう!と心に決め、仕事をスタートした。
初めての育児と仕事の両立・・・・。
想像を遥かに超え、めちゃくちゃ大変だった。笑
保育園はありがたい場所ながら、「ウィルスのデパート」と言われるほど、
入ってから1年はすぐに熱を出し、保育園からの電話も多く・・・
正直エリアを小さくしてもらえていて、ありがたかった!
誰か代わってくれる人がいない状況(上司には依頼出来るのですが、なるべくしたくなかった・・・)だったので、なんとか一人でやりくりしていった。
結果、数字を達成する事ができ、翌年には男性と同等のエリアへ。
復帰する事ができ、産後の女性が営業に復帰出来る道筋も作る事ができた。
しかし、その後は子育てと仕事の両立に葛藤し続ける日々が始まる・・・。
土日の仕事も出張も多い仕事で、仕事をし続ける中、その4年後、
次女も出産し、再度仕事復帰、復帰直後、神奈川県で大きな大学病院の
担当をする事になり、さらに仕事は忙しくなり、土日の仕事も増えまくる。
長女は小学校に上がるタイミングもあり、ますます両立に苦しむ事となる・・・子育ては小さい頃さえ乗り越えれば、大丈夫!と思っていたのに・・・とんでもない。
小学校恐るべし!私は、子育てはなんて長いんだ!と痛感させられ、
子供は手を離れても目が必要である事を思い知らされる。
そこからは私の「働き方模索」がはじまりまる。
漠然となんとかしなければ・・・と思いつつ、毎日の忙しさや、大変さで
1日、1日をなんとか乗り越えるように日々を過ごしている感覚だった。
しかし、「働き方」を考えた時に、会社員以外の道・・・。
なかなか思い付かず・・・。好きを仕事に!そんな言葉が少しづつ増えていた頃、私は「全米ヨガアライアンス」
ヨガの講師の資格をとる事を決意した。
仕事と両立をしながらだったので、なんだかんだ1年近くをかけて、取得。
しかし取得後に私を待っていたのは「絶望」だった笑・・・。
ヨガのニーズは増えてはいたが、講師も飽和状態・・・。ヨガの講師といえば、相場がどんどん値崩れしていっているような状況で、ワンコインでのlessonや月額固定のlessonなど・・・。副業的に、スタジオにてヨガを教えたり、フリーで教えたりしては見るものの、これで仕事として確立出来る気は全くせず・・・。ダンサーの時の失敗を思い返し・・・。またやってしまった。と落ち込む日々・・・。
しかも医療業界で営業としても結果も出していたので、毎月の給与はかなりしっかり、頂いていた。
起業したり、フリーで働くとしたら、給与を下回るならば、会社は辞める意味がない!と考え、さらなる模索がはじまる。
そんな時に見つけた「腸を整える食事」!「食」×「ヨガ」で何か新たな道が開けるかもしれない!そう思い今度は、料理を学ぶ・・・。
料理は正直、苦手意識があり・・・仕事で疲れて帰ってきてご飯を作る気力も体力もなく・・・外食やお惣菜に頼る日々だった。
料理を学ぶ事で、母として妻としてのレベルをあげられるかもしれない!そんな期待もあった。
しかしこのお食事、マクロビベースの「植物性のみ!」だった。
男性・子供からの評判はすこぶる悪く・・・。
私も「植物性のみ」生活を数ヶ月送って見たが、とにかくパワーが出ない・・・。
動物性タンパク質ってとても大切!
そして食のパワー・発酵のパワーを知り、
動物性と発酵を入れたオリジナルメソッドを考案していく。
その中で自家製麹にも出会い、その魅力に取り憑かれていく。
今度は発酵や「麹」づくりを学ぶ事になる。
なかなか「麹づくり」を教えてくれる方は少ないが、私は恵まれた事に、味噌蔵・醤油蔵・元杜氏・種麹屋さんから「麹づくり」を教えて頂く事ができた。麹づくりはそもそも、日本の伝統の調味料をつくる為につくる物で、かく専門家の方々はより美味しい味噌の為、より美味しい酒の為、より美味しい醤油の為に、「麹」をつくる。
そこにはかならず「麹室(コウジムロ)」という麹を育てる部屋がある。様々な麹を教えて頂く度に、自宅での麹づくりをどうしたら失敗なく、安定して、つくる事が出来るか??
それを考えるようになり、現在の日本麹クリエイター協会のオリジナルの
「麹箱」製作にいきつく。
こんなに素晴らしい「麹」なのにもかかわらず、その魅力を知っている人は
とても少ない。とても美味しいのはもちろん、麹づくりは癒しの時間になり、麹になって、発酵調味料になったあとは、時短・簡単・美味しい!
そして腸内環境を整えてくれる最強の「麹」
これなら女性の新たな働き方を作れるかもしれない!
私のように働き方を悩んでいる女性は沢山いる!
そして「食」で困っている人も沢山いる!
さらにはこれを子供達の世代に、女性の力でもっともっと素敵な物にして、遺していきたい。
そんな思いが日に日に増していき、「ビジネス」を並行して学んできた私は、大きな選択をする事になる。
ダンサーとしてやヨガで仕事として確立できなかった私は、とにかく、とにかく会社を辞める事が怖かった・・・。
次女出産後あまりの激務に、製薬会社への転職をしていた。
医療機器メーカーの時のように土日の仕事や、出張もほとんどなく、バランスが以前よりは取れていた。
だからこそ益々会社を辞めるのが怖かった。
自分の大切な時間を、熱くなれない仕事に使うことへの虚しさ。
業界が変わり、仕事が楽になった事で、貢献度も下がってしまったような、そんな気持ちがあった。
そこで、「ビジネスを立ち上げる」事を前提とした、計画的三人目の妊娠!夫にも相談し、長女・次女との時間がもっと欲しかった事もあったが、直ぐには会社を辞める事が怖すぎて、準備期間が欲しかった。
年齢も39歳だったので、出産するならばあまり時間がないと思い決断した。
そこからは計画的に、妊娠中にさらにビジネスを学び、構築していった
初めは協会の設立までは考えていなかった。
学んでいき、ビジネスを作って、実際にリリースしてみて、発信してみて、試行錯誤。
常にトライ&エラーを繰り返し、学び続けた先に、最後には「自分を信じるしかない!」そう思った。
SNSでの起業やコンサル起業などが、流行っていた当時、場所を借りたり、作ったりすることは、「リスク」として語られる事がとても多かった。
だからこそ、益々怖かったのだが、私のビジネスには「拠点」が必要だった
2016年に出産し、産後1ヶ月後には1day lessonなどのlesson復帰!そこからもビジネスを学び続け、2017年、協会設立を決める!
すでにLINE@なども初めていて、読者さんはいてくれた。協会を設立を決めた時、今までレンタルキッチンだったところから、「拠点」を借りる事に!
海が見える場所で癒されながら学ぶをコンセプトにしていた事もあり、「海が見える場所」でアクセスがいいところを探す。初めてのサロンは鎌倉市の長谷だった。
窓一面に海が見えるとても気持ちのいいところ。駅からは徒歩4分程で、アクセスもいい!
契約金や家賃・サロンの家具など・・・今までもビジネスなどを学ぶ為にも投資をしてきたけれど、自分のビジネスへの投資・・・。
正直怖かった・・・。でもまだ、育休中の会社員の立場での投資だった。
信じて前に進む意外出来ることはない!そう自分を鼓舞した。
現在と同様、女性の仕事を作っていきたい!そのビジョンは最初から変わらず、お伝えし、自分も綺麗に大切な人も守る・そして次世代に麹を繋ごう!これをビジョンとし発信していった。
「働き方」やビジョンを発信したところ、料理や、ヨガを配信していたそれまでとは大きく違った返信やアクセス数となっていった。
「働き方」「仕事」に悩んでいる女性はとても多いのだ!
それを確信できた瞬間だった。
大金をはたいて、契約したこの長谷のサロン・・・
このあとたった2ヶ月で移転を余儀なくされます・・・
続きは、またvol.3で!