ドラえもんの秘密道具「石ころ帽子」から学ぶ、人との距離感
「石ころ帽子」という
秘密道具をご存知でしょうか。
この秘密道具を知り
実体験で少し似たような
感覚を覚えたことがあります。
▼1.石ころ帽子とは
ドラえもんオタクでは
ないので引用で説明させて頂くと
ただ、透明になるわけではなく
石ころのような「物体」として認知される仕組み。
決して透明マントではない。
作中では、
パパやママに口うるさく
注意されてばかりののび太が
「放っておいて欲しい」との要望で
ドラえもんから帽子をもらうストーリー。
こののび太くんの気持ちとは
今回は異なる話なのですが
姿は見えているのに
使用者に対する他者の興味が
著しく低下しているために見えない
という帽子の特有のポイントが
キーワードになります。
▼2.石ころ帽子をかぶっているとき
現実世界で
自分が石ころ帽子をかぶっている
と感じたときの話。
それはカフェにひとりで
ぼーっとしてるときに
ふと気づいたのでした。
家でひとりで
ぼーっとしたいのとは異なる。
ひとりにはなりたい。
けれど、誰かに囲まれていたい。
けれど、交流はしたいわけではない。
この微妙に矛盾した気持ちを
感じたときにそう思いました。
こんな気分になるときは
ないでしょうか。
つまり、自分は石ころ帽子を
かぶっているような状態になっていて
他人からはほぼ認知されていない。
認知されていないな、と感じるから
ひとりで自由な気分になれている。
けれど一人きりではなくて
誰かに囲まれてる豊かさもある。
でも他人に囲まれるのではなく
石ころ人に囲まれてる程度が良い。
お互い気にしたりはしたくない。
でも透明人間だと
認知できないので意味がない。
家でゆっくりするのとは異なる。
そのカフェの空間が、
豊かな孤独になれる場所に感じたのでした。
サードプレイスの価値とは
このような居場所であることも
大切なのでは?とも思うように。
しかし、どんなサードプレイスでも
このように感じるかと言われると
そうではありません。
▼3.石ころになれる条件
姿は見えているのに
使用者に対する他者の興味が
著しく低下しているために見えない
この距離感を設計しておくことが大切。
例えば以前書いた下記の記事のような
カウンターとスタッフの関係性も大切。
例えばホテルのラウンジにみられる
いわゆる「スタッフカウンター」
のような構成は見張られている
感じがあり、
そのエリアに滞在しているとき
自分が石ころになりきれているという
安心感が持てない。
同じカウンターでも
下記のようにアイランド形式のように、
方向性を示さないだけでも
だいぶ監視感は下がる。
このようなスタイルだと
スタッフが気にならなくなり
石ころになりきれる気も少しします。
また、座席の距離感も大切。
都心の狭いカフェなどは
人数を詰め込みまくっているので
人との距離感が近い。
距離感が近いと
どうしても目線が
気になったりしてしまい
石ころではなく他人に思えてしまう。
やはり座席の距離感は重要。
いまはソーシャルディスタンスでこのような場所はたまたま多いかもしれません。
最近訪れた場所だと
TRUNKホテルのカフェバーは
石ころになれる場所に感じました。
☑︎座席タイプが多く、各々の場所を確保しやすい
☑︎植物がたくさんレイアウトされていて目線が遮られる
☑︎照度が抑えられていて周囲が気にならない
☑︎音楽がそれなりのボリュームでかかっていて周囲が気にならない
などなど、
良いポイントがたくさんありました。
下記Instagramの写真を
みてもらえば少しイメージが
わくかもしれません。
▼4.まとめ
今回の記事は、
この考え方がベースのお話でひた。
筆者個人は割と繊細な感性なためか
居心地の良さはすごい気になることが多く。
カフェをきめるのも、
レストランを選ぶのも、
美容室選びも、、、
友達でみんなでいくなら
気にならずとも
ひとりで選ぶとなると
どうしても周りの目が
気になってしまいます。
でも一人で家でこもりたいわけではない。
少しの喧騒とは触れ合っていたい、
そんな想いがある。
そんなおひとり様の視点でみたときに
この「石ころ帽子」はすごく
欲しいアイテム。
またこのように石ころになれる
サードプレイスを見つけては
メモしていこうと思いました。
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