コジャ | ホテル研究家

建築設計からホテルの企画・運営までの幅広いキャリアを活かし、横断的視点で空間やサービス…

コジャ | ホテル研究家

建築設計からホテルの企画・運営までの幅広いキャリアを活かし、横断的視点で空間やサービスを分析。些細な内容も大切にリサーチ・編集する「小さなホテル研究所」として活動。多角的な観点でホテルナレッジの共有を目指す | 一級建築士 HP:https://koja.site

マガジン

  • コジャ・ホテル研究所

    建築設計からホテルの企画・運営までの幅広いキャリアを活かし、横断的視点で空間やサービス体験を分析。些細な内容も大切にリサーチ・編集する「小さなホテル研究所」として活動。企画〜設計〜運営に至るまでの多角的な観点でホテルナレッジの共有を目指す

最近の記事

【STÔRINGイベントレポート】物語を語りたくなるホテル

こんにちは、コジャです。先日、ホテル好きのためのメディア「STÔRING」が主催のトークイベントに登壇してきました。今回はそのレポートを簡単にお届けします。 STÔRINGとは「物語から選ぶホテルメディア」。ホテルの数値データだけでなく、そこで生まれる物語や体験を通じてホテルの魅力を伝えようという新しい試みのメディアです。 ■ 右脳派 vs 左脳派 - ホテル選びの新たな視点 イベントでは、ホテル選びにおける「右脳派」と「左脳派」の対比が興味深いテーマとなりました。

    • ホテルの「荷物預かり問題」とセルフクローク

      こんにちは、コジャです。 今回はホテル業界の課題の1つ、「荷物預かり問題」について、セルフクロークの可能性も含めて考察してみたいと 思います。 ⚫︎とにかく収納スペースが足りない ホテルにとって宿泊客の荷物預かりは深刻な問題の1つです。特にチェックイン前やチェックアウト後の時間帯、フロントには大量の荷物が積み上がることも。 これは単に見た目の問題だけでなく、スタッフの動線を妨げたり、セキュリティ上の懸念にもつながります。また、狭小な都市型ホテルでは貴重なスペースを占有し

      • ㊗️「おひとりホテルガイド」出版! → " おひとりとホテル"について考えてみた

        こんにちは。コジャです。 昨日新しいホテル本が出版されました…!ホテル界隈の方は要チェック。 漫画「おひとりさまホテル」の原案も務める、おひとりプロデューサーまろ氏による、初著書とのことで昨日購入次第、即読了。 この本はその名の通りガイド形式になっているのですが、結構内容が詰まった本でもあるため、ホテルや旅を検討するときに見返すことも多いにあるなと感じる書籍。 そして何より、ただのホテルガイド本ではなく"おひとり"に特化したホテル本のがポイント。 さて、本日はこの本を

        • 泊まった客室の“窓の大きさ”トコトン調べてみた

          こんにちは。コジャです。 今回はホテルトコトン調べてみたシリーズ第7段! 今までのトコトン調べてみたシリーズは下記の通り。 記事最後に上記6記事のリンクを貼っておくのでよければご覧ください。 そして今回は…”客室の窓の大きさ”全調べ!です! 窓の大きい部屋って自然の光が気持ちよかったり、良い景色が見えたりいいですよね…早速本編行ってみましょう。 ●窓面積の絶対サイズ まずは窓サイズの大きさそのものについて。広い部屋ほど大きくなりそうですが、見てみましょう。 記録

        【STÔRINGイベントレポート】物語を語りたくなるホテル

        マガジン

        • コジャ・ホテル研究所
          22本

        記事

          5つの色から“推し部屋”を選べる価値

          こんにちは、コジャです。 ホテルの事例からホテルのノウハウをサクッと学びましょう✍️ 本日はtoggle hotelさんより。トップ画にも貼りましたがとにかくカラフルなホテルということで皆さんも1度は目にしたことはあるのではないでしょうか。 外観もカラフル。総武線の目の前ということで黄色をモチーフとしたデザインのようです。斬新…それでは本編へ。 ⚫︎色で予約できるという新しさ 私が昔泊まったときにはまだなかった仕組みなのですが、これは業界としてもかなり新しい取り組み。

          5つの色から“推し部屋”を選べる価値

          【立体スケッチ!】続:香林居 宿泊レポ

          こんにちはコジャです。 今回は昨日の香林居レポの続きとして、客室の立体スケッチで記録しましたので簡単にご紹介。 先日の宿泊レポでこのホテルの「トンマナ力」の高さについて記録させて頂きました。 ▽先日の詳細レポはこちらをご覧ください 今回はその続きとして客室のトンマナの高さを記録すべく、客室スケッチをおこしました。早速ご覧ください!! この建物のいたるところで使われている”アーチ”や”円弧”。この部屋の中でもかなり沢山用いられています。 これは、元々この建物の外観から

          【立体スケッチ!】続:香林居 宿泊レポ

          【クラファン開始記念】泊まれる文化財“御花”を知っているか

          こんにちは、コジャです。 今日は昔訪れたホテル“御花”のレポを簡単に。 というのも、御花が先日クラウドファンディングを開始したのです! これから施設改装計画もあることがすでに発表されているので、今回クラファンはその一部な模様。 照明のためだけではなく「御花を未来に残すため」という壮大なプロジェクトに参加できるということなんです。これはみんなで応援するしかないのでは... なんとこの記事を書いている最中に第一目標の金額を達成!㊗️たった1日で達成するというみんなの愛..

          【クラファン開始記念】泊まれる文化財“御花”を知っているか

          【宿泊レポ :香林居】 客室記録 & トンマナ力の高さ

          こんにちは。コジャです。今週は金沢旅の宿泊レポ回! みんな大好き(?)スモールラグジュアリーホテル”香林居”。ずっと見ていたのにタイミングがなく。やっと行くことができました... いつも通り、客室の詳細記録を実測平面図中心に記録しようと思ったのですが、この滞在を通じて細部まで拘りの高さを感じたので、後半記載しています。 それではさっそく本編へ。 ⚫︎宿泊した客室タイプ いきなりですが、宿泊したお部屋からご紹介。友人と2名で「スーペリア」に宿泊。あとで計測した平面図を添

          【宿泊レポ :香林居】 客室記録 & トンマナ力の高さ

          【リリース!】ホテル・建築をもっと楽しむためのチャンネル「ホテケン」発足!

          こんにちは。コジャです。 本日もホテルの知識を広めるべく… 今回は友人とともに発足した新プロジェクトのご紹介です! 「ホテル・建築をもっと深く楽しもう!」というシンプルなテーマを掲げたYoutubeチャンネル。その名も、ホテケン。 基本的には楽しく!たくさんの人にホテルや旅の魅力を知ってもらいたい!という企画です。まだ始まったばかりですが、これから沢山のコンテンツをお届け予定。 ⚫︎キャストはこの3人! ぱっと見かなり怪しい3人ですが笑、根は(きっと)真面目です!

          【リリース!】ホテル・建築をもっと楽しむためのチャンネル「ホテケン」発足!

          宿泊したホテルの"ブランド数"を全て調べてみた

          こんにちは。コジャです。 今週は久しぶりに滞在ホテル全調べシリーズ〜! 今回は「ブランド数」について。 なんとなく、「このホテルは少ないよね」「このホテルはチェーンホテルだし多いよね」という感覚はあるものの、実際の数を知らなかったので、気になって調べてみました。 想像通りのものから、想像を超えるものまで… では早速リサーチデータを見ていきましょう。 ●ホテルのブランド数(1〜50) まずはブランド数50までのホテル! 数が少ないホテルは、ある程度想像通りのグラフなの

          宿泊したホテルの"ブランド数"を全て調べてみた

          LINNAS金沢に泊まり“ホテル”とは何なのかを考えた話。

          こんにちは。今週もホテル研究しています、コジャです。 3月頭に北陸旅にいってきました!金沢にいくのはコロナ以降初。まちを歩いていると新しいホテルふえたなぁ...と。 北陸応援割の前&平日だったので、ゆっくりと街もホテルも堪能できた気がします。 今回はLINNAS金沢にやっといけましたのでそのレポを!そして、その宿泊を通じて「ホテルってなんだろう...?」と考えさせられたことを記録しています。 ⚫︎まずは宿泊レポ! “ヒュッゲ”(居心地のよい)がコンセプトのホテル。H

          LINNAS金沢に泊まり“ホテル”とは何なのかを考えた話。

          【祝、HP完成!】 "コジャ"ってなんだろうを考えた話。

          ついこの間、10年以上つかっていたアイコンの顔を更新したのですがその勢いで"コジャ"のHPもつくってみました。暇つぶしにでも見てもらえると喜びます。 今やノーコードで気軽に作れてしまえるのは便利で良いですね… 最近「コジャさんって結局何者なのですか?」と聞かれる機会が何度かあり、少し整理される良い機会にもなったので、少し文章としてまとめました。 ●ホテルの知見をもっと広めたい 一言でまとめるならば、この想いで直近様々な活動をしています。なんとなくホテルを知るのではなく

          【祝、HP完成!】 "コジャ"ってなんだろうを考えた話。

          客室図面化、大解剖!「日光金谷ホテル」

          先週末についに泊まってきました… 創業明治6年。日本クラシックホテルを代表する日光金谷ホテル。 到着してすぐにワクワクするこの外観。 エントランスまわりの雰囲気ですでに情報過多なのですが、 今回は宿泊したお部屋の詳細記録を中心にお届けします。(共用部も語ること多すぎるので別記事でまた…) いつものように、隅々まで測り尽くしてきた図面記録とともに、お部屋を大解剖! それでは早速本編で詳細を見ていきましょう。 ⚫︎そもそも日光金谷ホテルは4館ある 初めて泊まるぞー!と

          客室図面化、大解剖!「日光金谷ホテル」

          続:ホテルのバスタブ有無 →アンケート「あなたはバスタブ派?シャワーでもいい派?」

          前回のバスタブの追加補足記事となります。自分が泊まったホテルのリサーチはしたものの、みんなどう考えてるんだろう…時になったので続編をかきました。 では、今週もホテルをリサーチリサーチ! 前回記事:バスタブ有無を全調査! こちらの記事では、泊まったホテルのバスタブの有無について調査をしたのですが そもそも筆者自身はホテル選びをするときに、そこまでバスタブの有無に左右されることはありません。 もちろん、とても良いバスタブがあるなら選ぶ理由になることはありますが、シャワー

          続:ホテルのバスタブ有無 →アンケート「あなたはバスタブ派?シャワーでもいい派?」

          【滞在ホテル全調べ】バスタブ有無を調査!各ホテルの広さと関連性は?

          今週もトコトンホテルを調べましたシリーズ。第5段! 今回は宿泊した客室の「バスタブ有無」を調べ、色々と考察してみました。 個人的にはその有無を前提にホテル選びをしたことはあまりないのですが、皆さんは気にされたことがありますでしょうか? 国内の人はバスタブ欲しい派の人も多めな印象はありますが...。早速本編行ってみましょう。 ⚫︎バスタブ有 or 無の調査 まずは、筆者の滞在したホテルの統計から。 バスタブがあったホテルが6は割弱とやや多めの結果。「無」は、いわゆる

          【滞在ホテル全調べ】バスタブ有無を調査!各ホテルの広さと関連性は?

          宿泊したホテルの“トップ画”を全て調べてみた

          ホテルをトコトン調べてみたシリーズ第4段!今回はホテルのイメージに関わることについて。 本論に入る前に今回のこのリサーチをするに至った経緯について少し。先日札幌に行った際、札幌パークホテルをチラリと見てきたのですが カッコイイ外観だな〜!とうっとり。 こちらは1964年、建築家の坂倉準三氏による設計。 60年ほど経っているにも関わらずカッコイイ。有田焼だという青色の外観はこの立地、冬の景色との関係も良く、建築家のプロジェクトは外観への熱を感じられますね。 そこでふと「

          宿泊したホテルの“トップ画”を全て調べてみた