喀血と吐血は違うと言いたい!②肺動脈出血がおきた

コロナパンデミックの時は、肺に疾患のある自分は重症化するのが怖く、人一倍気をつけていたと思う。

予防接種も打ったけど、熱と全身筋肉で苦しみ、予防接種でこんなになるんじゃ、コロナに感染したら一体どうなってしまうんだろうと思った。

(弱毒化して来た頃、見事に家族で感染。無事生還。)


喀痰検査で肺MACの菌が検出されるうちはずっと何種類かまとめて薬を飲んでいた。

最初に出されたリファンピシンは、吐き気が酷くて生活にも支障がでた。もう、それを飲んだら吐き気が来ると分かると、飲む事自体が物凄いストレスになってしまい、薬を変えてもらう事に。

副作用で視力障害があるエタンブトール服用中は眼科にも通う事に。

眼科の検査はいつもとても時間がかかったので、エブトールを飲まなくて済むようになると、ほっとした。


肺MACが喀痰検査の培養で出なくなってからは、薬はエリスロシンだけになった。
喀痰検査で2年ぐらい検出されなければ、抗生物質もやめられる場合が多いようだが、私は当初から緑膿菌の感染もあり、そちらはずっと検出されているので、今もエリスロシン少量長期療法を続けている。

そして、それらの呼吸器感染症と共に見つかったのが気管支拡張症だ。

気管支拡張症と名前だけ聞くと、気管支が拡張されたら呼吸しやすくなるの?となる。

そうではない。

気管支が菌によって拡張されると炎症を起こして出血しやすいのだ。

私は気管支拡張症が見られるのは片方の肺。

片肺でも、頻繁に出血する事があったので、両肺となれば実に厄介だろう。

血痰がでても、止血剤を1回飲めば大体止まる。それでも念のため朝夕2回を2、3日は飲んでいる。3年も経つと血痰では大して驚かなくなった。

薬を飲んで仕事や遊びに出かける。

その日は学生時代の友達と10年振りに会う事になっており、夜中に血痰がでたが、薬を飲んで食事へ出かけた。とても楽しいひと時を過ごす事ができた。

友達の前で血を吐く事もなく、おしゃべりに花が咲いた。

そして、その夜1:30から喀血。量が分かるように、ちゃんとビニール袋に吐く。
ティッシュは入れない。重さを計ると50g。すぐに止血剤を飲む。とにかく寝よう。疲れているせいだろう。

朝、むせ上がる喀血で目が覚める。ビニールに吐く。6:00、100g。また止血剤を飲む。

おかしい。

いつも、1回止血剤を飲めばこんなに大量には出ない。かかりつけの病院へ電話をするとすぐに来るように言われた。

車がないので、バスで行く事に。乗り換えが1回あるが、電車だと駅から遠いので仕方ない。12時に閉まるのでその前に来るように言われているが、病院が開いてから電話をしているので、そもそも時間がない。そして乗り換えのバスに乗り込もうとした瞬間喀血の予感がして飛び降りる。

Suicaでタッチしてしまったので、払い戻しのチケット?をすぐに運転手さんが渡してくれたのが助かった。そうそう、この日は平日、たまたま夫も休日で家にいてくれたのでとてもラッキーだった。一人だったら、どうやって病院へ行ったか。落ち着いて行動するのも難しかったに違いない。

夫が払い戻しチケットを受け取り、私は建物の陰でまたもや喀血。おそらく50gぐらい。

いい加減気づけよって感じですが、救急車を呼んだ方が良かった。だって、喀血で窒息死もあるんだよ。無知って怖いゎータクシー拾って病院へ直行。電話で話していたので、沢山患者さんが待っていたけど、早目に通してもらえた。

とりあえず、私だけで診察室へ入り、カバンから、喀血袋を取り出す。ポンポンポンと3袋先生の机に。

比較的ご年配の先生だったから話し方がゆっくりでした。
「これは入院ですね。」

え?あ、そうだよね。
「・・・・・・入院。うちの人も来ているので呼んで良いですか?」離れた休憩所に行ってしまっていたので、すぐに呼び出す。

コンコン「失礼します」
夫と二人で話しを聞ことに。

「この量は飲み薬では止められませんので、入院になります。」

「手術ですか?」少し前から大量喀血ではカテーテル手術をするとホームページにあったのを熟読していた。

「そうですね。手術になりますので、別な先生呼びますね。」

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