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幸宏さんとノブキくん

幸宏さんの曲では抒情的なものが特に好きです。

土曜と日曜の狭間、1時間おきに目が覚めていた。
何時頃だったかTwitterを開くと幸宏さんの名があり、悪い予感がした。
彼が脳腫瘍を患った後、さらにあらたな闘病をなさっていたのでもしやと思ったら、お亡くなりになられた報せだった。

かなしかった。
熱烈と言えないが幸宏さんのファンだった。
音楽に限らず、俳優としても、時折見せるユーモラスな面も。
物腰柔らかく、ジェントルな点もそう。

有名無名を問わず、多くの方がSNSなどで追悼のコメントをしていた。鈴木慶一さん、坂本龍一さん、高野寛さん、実兄の高橋信之さんのコメントが印象に残る。
わたしは、中1のときのクラスメイト、ノブキくんのことを思い出していた。中学に入学して間がない内になぜか仲良くなり、ノブキくんがYMOのアルバムをカセットテープにダビングしてくれた。わたしは何度も何度もそれを聴いていた記憶がある。当然、YMOも好きになっていった。だから、ノブキくんがいなければ、YMOを好きになっていなかったかもしれない。更に言えば、それ以降聴いてきたポップミュージックの顔ぶれも違っていたかもしれない。本当にノブキくんには感謝だ。

しかし、10年以上前になるだろうか、ノブキくんは肺がんで亡くなった。
奥様とお嬢様ふたりを残して旅立ってしまった。
風のうわさに聞けば、奥様とお嬢様ふたりはお元気になさっているようだ。

紹介された人と紹介した人。
ふたりとももういないけれど、わたしの記憶の中では存在してて、存在自体たしかで、ふたりともが影響を与えてくれた。そのことについてわたしは大きく感謝している。

だからこそ、いままで出会った方々が元気ならうれしいね
と、そう思う。

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