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【漫画】第三回「キャンプが教えてくれたこと」
(この作品は、雑誌『ガルビィ』にて連載されていた漫画の再編集です)
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参考文献:「焚き火の作法」(著) 寒川一
”キャンプファイアー”と”焚き火”は違う。
よく勘違いされて一緒にされるけれども、雲泥の差とはっきり言えるくらいだ。
例えるなら、
ナイトプールで水着ギャルとパーティーするのと
四畳半の部屋でこたつでみかんを食べるくらい違う。
「ギャルとパーティーするのもいいじゃん。」
それはそうなんですよね。
”キャンプファイアー”も”焚き火”もどちらの魅力もあるのだけれど、
焚き火は、どちらかというと、情緒的で、侘び寂びに近いものだとわたしは思っている。
「爽快感のあるパーティー」と違って、
「こたつでみかん」はちょっと前では日常であり、今では少しの情緒と懐かしさがある。
コロナ禍、キャンプが空前のブームにもなったけど、やはりその中でも”焚き火”というコンテンツは特別だった。
非日常であり、懐かしくもあり、どこか詩的であり、ワイルドであり。いろんな想いで焚き火を人々が楽しんでいたと思う。
人間は火を扱うはじめての動物だということを、
ふと思い出すことがある。
火と共に発展してきた人間の歴史。
暮らしの中に当たり前に火があったんだなぁって。
話はぶっとぶけれども、人間は自然をコントロールすることはできない。
でも人間は、焚き火をほんのちょっとだけコントロールできる。
(加えて、火で料理を作ったり、物を作ったりもできる)
(もちろん、火は人間の脅威にもなることも忘れてはいけないけど)
最高の場所で、素敵な条件で、”いい焚き火”をしていると
キャプテン翼風に言えば「焚き火とともだち」になれる瞬間がある。
ソロキャンプをしていて、自然のなかに取り残されたような
寂しいような気持ちのとき、焚き火があるとほっとする。
焚き火が、唯一の味方のように思う。
そんなときふっと、世界と、宇宙と繋がっているようなそんな感覚になる。
そんな感覚をキャンプで得た人はどのくらいいるのだろう。
どうにも表現しずらいこの感覚を、寒川一さんの本のなかで「茶道」というキーワードから言語化しているのを見て、「まさに!!!」と思った。わたしが何を言ってるか全くわからない方はぜひその書籍を読んでいただきたい。
わたしもだんだん何を言ってるか、わからなくなってきたので。