三月四日
誰もそばにいないんだろう
誰も寄せつけない高御座で
誰のことも 自分も
もう大切じゃない
自分の足でそこから降りられない
ひとりきりジャングルジムの上で
あまりの恐ろしさにみんな
背を向けて逃げてしまった
だれかだれか
彼は叫んではいまいか
だれかだれか
下から手を差しのべてくれるひとを
ぼうや おりておいで こわがらないで
やさしい声は魔女にかわり
大きな鍋に放り込まれる
老人は知っている
ぼうやの自分をもてあましながら
誰もそばにいないんだろう
誰も寄せつけない高御座で
誰のことも 自分も
もう大切じゃない
自分の足でそこから降りられない
ひとりきりジャングルジムの上で
あまりの恐ろしさにみんな
背を向けて逃げてしまった
だれかだれか
彼は叫んではいまいか
だれかだれか
下から手を差しのべてくれるひとを
ぼうや おりておいで こわがらないで
やさしい声は魔女にかわり
大きな鍋に放り込まれる
老人は知っている
ぼうやの自分をもてあましながら