ぼくはいまだにあの夏の夜のことよく思い出す
ぼくの住んでいるマンションの目の前に、お蕎麦屋さんがある。
行ったことはない。
夏になると、そのお店の目の前を通るとき、すんごい懐かしいにおいがする。
誰かのうちの、におい。どこのうちのにおいかなんて、すぐにわかっちゃったけど、にごしたくなる。そんな誰か。
そんなにおいがすると、ぼくは、あの夏に行った京都を思い出す。
旅が終わり久しぶりに帰ったときの実家のにおいまで、思い出しちゃう。
夜は短し歩けよ乙女の聖地巡礼。史上最高銭湯。天下一品本店。金平糖屋さん。京都の七夕は、8月だったね。
その頃によく聴いていたのが、
「Girl At The Bus Stop」。
ぼくは、いまだにあの夏の夜のことよく思い出す。
恋は終わっても、ぼくは思い出す。
シャムキャッツを好きになれてよかった!
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