ブログ企画【繋】第75回「私の座右の銘〜もしくは人生訓〜」
毎月1日に全国各地のメンバーがひとつのテーマで文章を書くブログ企画【繋】。
今回は、ありぱんださんからこちらのテーマをいただきました。
『今回のお題は「私の座右の銘〜もしくは人生訓〜」
…というものでお願いいたします。
かつてうちのお店では出演にあたってオーディションを受ける際、申し込み用紙に「座右の銘」を書く欄がありました。
その頃の私は、特に「マイ座右の銘」など意識した事も無かったのですが、人生もそろそろ後半に差し掛かって来た今日この頃…
何と無く自分なりの人生訓的なものも考えるようになってきたわけです。
皆様はいかがでしょうか?
別に格言・ことわざ的な「座右の銘」で無くても構いません。
日常何と無く想っている人生観といったものでも良いので…
どうぞよろしくお願いいたします』
テーマ発案者:ありぱんださん
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今回は長ったらしい前置きなしで、単刀直入にいきます。
私の「座右の銘」はですね、
です。
あ、前置きはなくてもいいけれど、ここから先は十分な解説が必要ですね。
これは、いつも心に留め置いている言葉などというよりは、理想とする生き方といった方が正しいかもしれません。
というのも、私は幕の内弁当のような生き方を目指しているのです(大丈夫です、至って真面目に書いています)。
幕の内弁当って、お弁当箱の半分くらいを占めるご飯があって、そのもう半分には焼き魚やらハンバーグがあって、唐揚げがあって、その下にパスタが敷いてあって、煮物があって、卵焼きがあって、しゅうまいがあって、端の方にはポテトサラダがあって……っていろんなおかずが所狭しと敷き詰められていますよね。
主食はあくまでもごま塩が振られた俵型の白米だけれども、おかずの種類が多ければ多いほど楽しくてうれしいし、彩りも豊かでお腹もこころも満たされます。
私がなりたい姿は、それと同じだなと思ったのです。
私は来年の春から、臨床心理学を学ぶために大学院へ行き(ついこの前入試を終え無事合格しました)、卒業後は臨床心理士の資格を取得して心理士として働くことを考えているのですが、しかし私は心理士の仕事を心理士の仕事の中だけで完結させるつもりはないのです。
もちろん、大学院での2年間の中でも、卒業して現場に出てからも、心のケアに関するたくさんの技術や知識を学んでいくのだろうし、その学びは私の元を訪れる人たちだけでなく、自分自身をも支えるものになるのだと思います。
けれど、心理学として共有された技術や知識だけが、いつ何時も人を救える唯一無二のものであるとは限らないのではないかということも薄々感じているのです。
それは、心理士がひとりの人間である以上、その人自身が持つ人間性や性質や魅力が相手に及ぼすものもまた計り知れないと思っているからです。
だからこそ、私には私の人生を全うする責任がある。
責任っていうと重いし堅苦しいかもしれないけれど、私がどのように生き何を経験し何に触れ、そこから何を吸収し何を学び自分の中に取り込んでいくかということは、同時に私と関わることになるすべての人たちにも影響を及ぼすと思うのです。
ここでやっと幕の内弁当の話に戻るのですが、おそらく私にとってこうして文章を書くことは、幕の内弁当でいう「ご飯」なのです。おかずたちの味を最大限に生かすもの。私の土台。
それで、これから私は「臨床心理学」という、幕の内弁当の中では焼き魚やハンバーグといったメインのおかずになるような分野を本格的に極めようとしている。
さらに、今はまだレシピを開発中なのでここには書けないけれど、煮物や玉子焼きやしゅうまいやポテトサラダになるであろう分野もある。
おかずがなくてご飯だけだと味気ないし、ご飯がなくておかずだけでも物足りないじゃないですか。
私にとって生きるということは、ご飯を片手におかずのレシピを磨き続けて、究極の幕の内弁当をみなさまに提供することなんだなあと。
おそらく私はこれからいろんな分野に着手して、いろんなことに幅広く触れていく中で、それぞれの軸や本質となる要素を引っ張ってきては、そこから新たなものを生み出していくと思います。
そして、そのすべてを、これから出会う方々との関わりの中に生かしていきたいです。
そのためには、おかずの味を最大限に生かせるように、白米である「言葉」に磨きをかけ続けていく所存です。
「座右の銘」というより、なんだかこれからの指針表明みたいになってしまいました。
ここまで箸を進めてくださった方々、お粗末様でございました。
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