2024/03/04


精神科の、受付の女の人の優しく寄り添ってくれる声が、頭の中に引っ掻き傷のように残っている。

絶望だった。

諦めや、虚無に近い、ただの絶望。

なんかもう無理だなって思った。

親にとって1番優先するべきものは私ではない。

私はただ、大人の振りをした不必要な子供だった。

彼と付き合っていくことに申し訳なさしかない。

これから一生、こんな私と付き合い続けてもらうのだろうか。

私さ、ずっと死にたいんだ。

貴方と一緒に生きていきたいと思えば思うほど、強く死にたい。

多分ね、私と歩んで行ったところで貴方は幸せになれないよ。

苦しいだけだし、不幸なだけなんだよ。

あなたが思うほど私は強くないし、とうに限界を迎えている。

ただただ、この世から去りたい。

私は私に、もう終わりにしようよって、言いたいけど。

言い出す勇気すら、持ち合わせてない。

手のひらに乗せた一欠片のそれは、絵の具のように溶けていく。

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