恋してた女子大生

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バレンタイン

最高に幸せだった1月に比べて、2月はどん底だった。 2月のイベントといえばバレンタイン。渡すかどうか本気で悩んだ。私の想いを察してもらうためには、バレンタインほどのいい機会は無い。だけど、同時に、気まづくなるかもしれないという不安もあった。 沢山沢山悩んで、私は"渡す"という選択肢を選んだ。 一生のうちに、バレンタインを渡したいと本気で思える人に、あと何人出会えるんだろう。きっと、今年渡さなかったら、私は後悔する。そんな気持ちが、私を後押ししてくれた。 人生で初めての

    • 縮まる距離

      USJの後から、徐々にDMで話す事が多くなったが、距離が縮まってる感覚は無かった。 1月は、沢山の出来事があったが、最初は仲の良い女の先輩がセッティングしてくれた3人での焼肉。嬉しくて嬉しくて、服装も髪型もメイクも気合いをいれた。 今までは、DMの返信も一定の時間が経たないと来なかったが、この日を境に返信速度が早まった。 「Zenlyやっとる?(私)のZenly欲しい」先輩からそう言ってくれた。先輩にとっては何気ない一言だったのだろうが、めちゃめちゃ嬉しかった。 その

      • 恋文の日

        1年前の初めてのサークルの日。先輩の第1印象は「かっこいい」だった。服装も髪型も話し方も、何もかもがかっこよかった。 次の日のBBQ。同じサークルに彼女がいるって聞いて、心の中がすごくモヤモヤした。「あれ?私、好きなのかな?」この時のちょっとした気持ちが、1年も続くと思ってなかった。 人見知りが中々抜けない上に、先輩の事を意識してたから、先輩に話しかける事なんか出来なかった。 恋心を持っていた私が、彼女さんがいる先輩と仲良くなったらいけない。どこかにそんな気持ちもあった