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今週末(12/18.19)は第25回日本統合医療学会です!

 今週の土曜日、日曜日はWEB開催による第25回統合医療学会です。参加登録はこちら
※12/18.19のLIVE配信は終了しておりますが、明日12.22まで登録可能、1.11までオンデマンド視聴ができます。
そして、2022.1.8(水)教育セッションのオンラインも参加可能となります。

 本来は京都での開催予定でしたが、コロナ禍の影響で昨年に引き続いてのWEB開催となりました。オンデマンド開催は1月11日まで視聴可能ですので、関心のある方は是非ご視聴ください。

 今回は明治国際医療大学の主催により、エコロジー・自然治癒力・ソーシャルキャピタルを軸に、統合医療の未来がテーマとなっております。

 いろいろと興味深い講演満載なのですが、いくつか興味深いものをご紹介。LIVE配信においては、コロナウイルスの情報発信においてとりわけネットで大活躍でした宮沢孝幸先生の「レトロウイルスの起源と生命の進化」や、皮膚の研究の第一人者傳田光洋先生の「皮膚は考える」などは特に気になります。

 また佐藤純一先生の「癒しの陥穽」も興味深いです。この講演、教育講演3と銘打たれているにもかかわらず、抄録において「これは教育講演ではない!」という紹介。統合医療を「新しい社会運動」として論評していこうという内容らしいのですが、統合医療をただの代替医療の言い換えや、癒しのワードとしてしかとらえていない人には結構きつそうな内容の予感です。
 ちなみにこうした医学哲学や医療人類学的視点のテーマは、統合医療学会の設立当初や、草創期には、いろいろと医療人類学者や科学哲学者らにより議論されていたのですが、近年はとんと見られなくなったテーマのように思います。(個人的には舌鋒鋭い医療人類学の先生方に、統合医療という概念が見限られたのだとは思うのですが実相は不明です。かつてはこうした尖った思想的なテーマが結構あったんですよね~。遠い目。)

 そして個人的に最も興味あるのは森川すいめい先生による「オープンダイアローグ」です。1984年に始まった精神医療における新たな取り組みを、私は全く知らないまま「ジャングルカンファレンス」という対話の場を形成してきました。それがここ数年、この概念を知るにつれ、その相違点よりも共通点の多いことに驚きながら関連書籍を読み漁りました。実際にオープンダイアローグについての講演などには参加したことがなかったので、今回が初の視聴になります。
 この講演は後日(来年1月8日)教育セッションとして「実践」版も企画されているので併せてとても楽しみです。様々な対話の場に興味ある方、必見です!

 それにして改めて「統合医療」という分野の広さ、雑多さを痛感します。皆さんも自分なりの強い関心のある切り口が見つかる学会になるのではないでしょうか。

第25回 日本統合医療学会


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