クルミドコーヒー
先月(2019年10月07日のブログより)、これまで一度行ってみたかった西国分寺の「クルミドコーヒー」に行ってきました。独特な主張のある建物に入ると、階段を上がった二階に案内され、座るとやはり「クルミ」が置いてありました!
これまですぐ近くの居酒屋には何度か来たことがあるのですが、これほどまでに近くあるとは知りませんでした。また、駅前は店主のご著書にもある通り、たくさんのチェーン店のコーヒー店が立ち並んでいました。そうした条件のところで一杯650円のコーヒーを自らの主張のもとに提供する、という雰囲気を味わうことができました。
伺った時間が19時前ということもあり、店内は2~3組のお客さんのみで静かな雰囲気でした。独特の入り組んだ構造で、静かにコーヒーを味わうという感じがにじみ出ていました。それにしても、特別に立地条件が良いというわけではないこの場所で、自らの考えを展開し、人気店となるというのは本当にすごいですね。いろいろと今後のクリニックやジャングルカンファレンス、そしてこれから展開するジャングルカフェの在りかたを考えさせられました。
自らの考えはあるものの、なかなか一般的ではない形態のものというのは、理解してもらうのにもかなりの時間を要するものです。特に医療に関しては、(美容などを除けば)ほぼすべてが保険制度下が前提ですから、他分野のものとは比較にならないほど分かりにくいことでしょう。それでも「健康」というものは誰にとっても本来は最も切実なもののはず。「一緒に治る」という中動態で表す我々の目指す医療の在り方を少しでも知って頂けるよう、色々と思考を巡らす日々です。
ゆっくり、いそげ
~カフェからはじめる人を手段化しない経済~ [単行本(ソフトカバー)]
影山知明 大和書房