父の呪縛。
うちは母がいない。
私が高校2年の冬、母親が家を出た。
ずっと母を憎んでいた。
いろんな想いがこの何十年とあったけれど
切り捨てて言ってしまえば「もういない人」
自分の人生にいない人のことをあれこれ考えるのはもうよそうと思った。
代わりに父を犯人扱いしてる自分がいた。
いや、今もこころの奥底では若干その想いが拭えていない。
わたしは子供(幼稚)だ。
赦せば楽になる。
そうはわかっているのに。
しばらく会いたくない。日々の忙しさもあるしほんとに平日はバタバタしてる。
夫もこの4月からめちゃくちゃ仕事が忙しく、私達が寝る頃にやっと帰宅する。
イコール家の中のことは私がすべてやる。
息子の鯉のぼりを設置しに来たいと前々から言われていた。
わたしは忙しいからと先延ばしにした。
来週もたてこんでいる。
天気もくずれると予報にある。
今日しかないじゃん!
本音では鯉のぼり設置もうしないで良いよ、こっちも忙しいからといいたい。
けど、いまはほぼ仕事してなく家にひとりでいる父を
やはりいつも気にしている。
朝いち電話して今日の午後きてもらうことにした。
電話で父が「設置は今年か来年までだな」と寂しそうに言っていた。
高学年はもういいだろうと。
まず自分が満たされる。
自分の時間を優先する。
色々な本やYou Tubeなどでも皆そんなような話を聞く。
わかっている。
わかっているけど、やっぱり周りを考えてしまう。
その合間で揺れている。