第35椀 粕汁
初出:2017年2月9日
<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから
テーマ: 冬ならではのこの一杯
「粕汁」
寒い時はこのお味噌汁復活委員会でも粕汁がたびたび登場しますね。昨年末、ライターのハミルトン純子さんが「味噌開きの楽しみ」という記事で、味噌を仕込む時に蓋にしていた酒粕で作るお味噌汁を紹介していましたが、ワタクシも実は昨年初めて味噌の上へ酒粕を厚さ1センチくらいにかぶせて仕込んでいましたので、真似して作ってみました。
この蓋にした酒粕は、夏にカビの確認のために覗いた時にはまだ乳白色だったのですが、冬にはキャラメルみたいな色になっていました。ちょっと舐めてみましたら、まずは最初に思ったより塩気があるなと感じて、次に味噌の旨味、それからふわっとお酒の甘みと風味が感じられて、漬床などにしても良さそうです。
今回は根菜たっぷりの粕汁鍋に仕立ててみました。野菜のうまみだけでどのくらいおいしいのか試してみたかったのもあり、いわゆる出汁らしいものは引いていません。野菜を炒めてから煮て、柔らくなったら酒粕を入れるだけの超簡単料理です。酒粕自体に味噌の塩分と旨味が入っていますので味噌は入れていません。
いやぁ、食べてるそばから身体がぽかぽかしてきて温まりますね~。このスープが美味いこと!ついグビグビ飲んでしまいます。晩酌をしながら食べていたんですけど、お酒を飲むのを忘れるくらい美味しかったですね~。
この時期はまさに手前味噌の仕込みシーズンですが、これから仕込むという方に夏場のカビも防げて、絶品粕汁のご褒美付きというこの酒粕蓋は超オススメです!
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「粕汁」
具材:ダイコン、ヤマゴボウ、下仁田ネギ、突きコンニャク、厚揚げ
吸口:七味唐辛子
味噌:手前味噌(米麦混合味噌)に蓋をしていた酒粕
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