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技術移転とは何か?

技術移転(Technology Transfer)を考えるに当たって、米国大学技術マネージャー協会の定義を見てみよう。
米国大学技術マネージャー協会(Association of University Technology Managers =AUTM )は、大学の技術移転スペシャリストの支援や能力開発を行っている協会である。AUTMでは、多くの大学の技術移転アソシエイト、ベンチャー企業経営者、技術移転に係る法律家などがネットワークを構築している。年に一度アメリカでビジネスと科学技術に精通したスペシャリストの情報交換会を開催している。AUTMでは、技術移転の説明に簡単な動画を作成していて、これを見ると、どういったことか分かりやすいので、一度、見ていただきたい。

この動画では、ざっくりと以下のようなことを説明している。
大学や研究機関では、日々、研究開発がなされているが、新たな発見から大きなブレークスルーが生み出される可能性がある。このブレークスルーによって、業務効率化につながったり、暮らしやすさの改善がもたらされる。この新たな発見を製品やアプリケーション、新たなサービスにつなげる方法が、技術移転である。技術移転は、大学や研究機関でなされた発見や発明を特許や著作権などで保護して、既存の企業へ橋渡しをするか、新たなスタートアップを立ち上げることで、技術シーズを新製品につなげる。新しいアイデアを、新しい製品につなげるには、多くのステップが必要であるが、大きなインパクトを生み出すことがある。

つまり、技術移転の方法としては、以下の2つしかない。

  • 既存の企業へ技術シーズを橋渡しする

  • 新たな企業(スタートアップやベンチャー)を設立する

どちらの方法を取るかが、技術移転スペシャリストとしての腕の見せ所である。


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