結婚相談所への疑問から考えたこと
なんだか朝晩は肌寒くなってきましたね。
だいぶまえの出来事ですが、「彼氏と別れたし、実験的に婚活でもするか!」となったのは良いものの「ん?婚活って結婚したい人がするものですよ?」と聞かれて「あれ?」となりました、所長です。
ある時Youtubeを観ていたらおすすめに上がってきた動画から考えたことを書いてみます。
https://www.youtube.com/watch?v=4rqQ8vVMMO4
※同意のない性行為は許されないと考えております。
結婚相談所とは
みなさん、結婚相談所をご存知でしょうか。
それって昭和の時代の話ではなく?と思う人もいるかもしれませんが、現在でも結婚相談所は健在です。
現在の結婚相談所は大きく分けると仲人型、検索型、データマッチング型に分かれます。昭和の時代と違い、会社や地域に「おせっかいな方」がいなくなった今、仲人は結婚のためのコミュニケーションを教えたり、身だしなみのアドバイスをしたりするところもあります。結婚したい人が会員一覧から相手を探すのが検索型、結婚相手の条件を入力して、AIがマッチングする方法がデータマッチング型です。
そして、結婚相談所には独身の人しか登録できません。登録するのには独身証明書という本籍地が発行する証明書が必要だったりもします。
結婚相談所のシステム
スタンダードな結婚相談所は、入会するのに、入会金、毎月の月額料、成婚したら成婚料を払うというものです。
そして、入会したら、お見合いをします。これはホテルの1階の喫茶店で時間の目安も決められているそうです。そこで気にいると仮交際、真剣交際と段進み、段階ごとに何人並行で観れるかも決まっています。
例えば、仮交際は3人までならOKですが、真剣交際は仮交際の人から1人選ぶという具合です。そのルールの最たるものが、「婚前交渉をしたら結婚したこととみなし、成婚退会」ということです。ちなみに、イチャイチャしたり、キスしたりするのはいいらしいです。
そもそもそのルールはなんのため?
結婚相談所のルールは主に「独身の人に安心して婚活をしてもらうため」ということになっています。安心して活動をするというのは確かに大事かもしれないが、私はそのスタンスに違和感がありました。
人間は生きていたら何かしらの人間関係でのトラブルを抱えることがあります。その対処にこそ「人間が現れる」のではないかと私は思います。
というのも、私は大学時代、法学部で法社会学という学問を専攻し、その中で「法」が想定している社会と「実際の社会」が完全に合致することはなく、その乖離をどう解決していくのかが大事なことに気づきました。
そうしてコンフリクトマネジメントという「紛争」(ここでは私人同士の言い争いなどのこと)をどう未然に防ぐかということに興味を持ちました。
寮で生活していたので、自分の生活でもコンフリクトマネジメント的なことを応用してみたが、紛争は思わぬところで発生するし、人間の想定を遥かに超えたものだったなと実感したのを思い出します。
では話を戻します。
結婚相談所のルールは会員同士のコンフリクトマネジメントのためのルールなことは想定できます。ですがそれは本当に結婚したい人のためのルールになっているのだろうかという疑問が残ります。
人間関係のルール
会員の目標は結婚でもあるが、その後には結婚生活が待っています。また、ここで言われている結婚相談所のルールは自分たちで作るものではなく、作られたものであるし、業界で決まっているので、会員から変更の余地はないと考えられます。(もし変えれるのであれば教えて欲しいです。勉強不足でしたらすみません)
自分たちで作ったものではなく、与えられたルールの中では「ルールですから」ということで意図を確認しなくて済むので、思考停止が起きやすくなるのではないでしょうか。決められたルールだと、ルールの本質を問うということもされにくくなるはずです。ルールというのは人を拘束するものであり、それはとても強力な力です。ルールを敷くのであれば、そのルールに自分の大事にしたい価値観が載ってなければ絵に描いた餅となってしまいます。だから私は場を作る時は「ルール」には特に注意を払っていました。
過去に恋愛試用期間を置いて思ったことでもありますが、「人間関係はくっきりはっきり決めれるものなのか?」ということもあります。
私人間の関係は私人で解決するのが原則です。そこに第三者が入るときは私人同士に信頼がなくなってしまった、もしくは話が拗れてしまっているときです。
確かに、結婚というのは民法の制度であり、結婚することはその制度に入ることでもあります。だから、与えられたルールは守りましょうというのもわからなくないが、私は最初から諦めたくない。
人間の気持ちは日々揺れ動くものでもあるし、環境にも左右される。自分の心の機微、相手の心機微をどう察知して相手に伝えていくか、そして、お互いに確認していく、アサーションを大事にしていきたい。婚活生活より結婚生活の方が長いことを考えると私は人に決められたルールの中で婚活するよりも、時間がかかったとしても相手ときちんとコミュニケーションをとって人間関係を築いていきたいと思いました。
しかし、歳をとってくると独りよがりなコミュニケーションをしていても注意してくれる人がいなくなってくるのも事実である。
気をつけよう。きちんと相手の話を聞き、自分の話ができるように生きていきたい。