ファンデーション、何をぬっても荒れる人
ここにいます~という記事である。
先日、「極悪女王」というドラマを見た。出演者の鬼気迫る演技に思わず目を覆うこともしばしば、一気に見れる作品だった。
作品とほぼ関係なさそうな感想だが、個人的には「女優さん、特にゆりやん肌強すぎる」というのが印象的だった。
あんな黒々とマッキーで目の周り塗って、頬をこすって、なんならリング上でも一万回くらい肌(もはや全身か)をゴシゴシこすりつけてると思うが、舞台挨拶の映像、皆さんお綺麗。すごい・・・羨ましい・・・。
一方その頃私はというと、夫に頬を擦り付けられるだけで痛みを感じる、おぼろ豆腐のような肌を持て余している。この肌質はどうにかならないのか・・・。
ニキビはあまりできない。しかし、如何せん肌が薄い、弱い。ほわほわとした触り心地で、血管が透けている。常にうっすら赤みを帯びて炎症していて(多分酒さ)、ファンデーションが合わない。今まで20~はトライしてきたが、塗ったその日は問題なくても、次の日から数日間は赤くなりひりひりする状態が続いてしまう。
かといって「塗るの辞めよ」とすっと辞められるほど肌はきめ細かくないのだ。山姥みたいな土気色の顔+おかめみたいな丸く広範囲の赤みで、「ちょっと、化粧くらいしたら・・・?」みたいな感じで目も当てられない。
さらに、乾燥すると止めどなくあふれだす油でテカテカになる。清潔感という清潔感をすべて手放す羽目になる。乾燥するオフィスが特に辛く、一番綺麗でいたい場所で一番汚くなる。
とはいえ今になって始まった話でもない。10代くらいから、既に肌は弱く、綺麗ではなかった。なので、幾度の挑戦と諦めを通じて、年齢を重ねたことでニキビができにくくなったことだけでも良しとすべきなのだろうと思ってはいた。
ただ、先日発見があった。とある事情で数日入院した。帰ってきたら、肌の調子がすこぶる良い。日焼け止めもファンデーションも何も塗らず、夜だけ洗顔と化粧水をつけて寝る。3食バランスよく食べる。お菓子は食べない。
悲しいかな、どんなスキンケアよりも、このシンプルに体にいい生活が、何より肌にいいんだと痛感する出来事だった。(まあ正直、ファンデーション塗って綺麗に魅せられるならその方が楽だし、丁寧な暮らし続けるのは中々難しいけど・・・!)
ファンデーションも日焼け止めも、「肌にぬれる前提」で扱われることが多い。雑誌やモデルやインフルエンサーや美容家や皮膚科医はそれが仕事みたいな部分があると思うので当然だろう。とはいえ、一般人は結構「ファンデーションぬると荒れる」という方、そこそこいるのでは、と思い始めた。
ぬると荒れる派が少ない理由。いないと錯覚するほど、塗ると綺麗になる派と、塗らせたい広告の方が分厚い。というのが持論だ。
というわけで、人によっては、もしかしたら意外に「ファンデーションは使わない」という選択肢はありなのかもしれない。
ふと周りを見渡すと、そういえば数人「ファンデーションは荒れるから使わない派」がいる。彼女たちはみな肌が綺麗だ。もちろん塗るのをやめたからと言って彼女たちのようにはなれないだろう。ただ、生活気を付けて、ファンデーションを辞めたら、自分史上わりと安定した綺麗目な肌にはなれる。そんな気がする今日この頃である。
体の事情は人によって違う。身の回りのコメントは参考にしつつ、自分の身体をのんびり探求していくのが楽しい。
同じ意見の人をあまり見かけないと不安になるかもしれない。しかし、私は私だけだ。自分の肌に話しかけつつ生きていってみよう。
おわり。