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シャトー・ムートン・ロートシルト 1973年のテイスティングコメント

【シャトー・ムートン・ロートシルト 1973年】
フランス ボルドー地方 ポーイヤック村
ブドウ品種: カベルネ・ソーヴィニヨン,メルロ ,カベルネ・フラン,プティ・ヴェルド
推定価格:約12万円

ワイン解説

パブロ・ピカソのラベルが印象的な1973年のシャトー・ムートン・ロートシルト。 フランス ボルドー地方 メドックの格付け第1級、5大シャトーのひとつであるムートンですが、格付けが作成された当時は第2級とされており、1973年に積年の想いがようやく花開き、第1級に昇格されました。

長年の念願だった1級への昇格が認められたこのヴィンテージ。ラベルには「我1級たり、かつては2級なりき、されどムートンは変わらず」と記述され、もともとムートンは1級の実力を持っていたと主張しています。

そして、記念すべきこの年のラベルに選ばれた画家はこの年に亡くなったパブロ・ピカソ。

1973年は、ムートンにとって特別な年のワインなのです。


テイスティングコメント

外観:10日以上前からボトルは立てた状態にし、3日前にゆっくりとパニエに寝かせてキープ。ボトルを動かさないように固定した状態で抜栓し、これ以上の酸化を促さないようにするためにデカンタージュはせず、ボトルをそのままの状態でキープしながら、グラスの方を近づけていきワインをゆっくりと注いでいく。

それでも外観はモヤがかかった状態。やや濃いダークチェリーレッドの色調。オレンジとレンガ色のニュアンスが混じり、全体にグラデーションがある。グラスの中をつたってゆく粘性は豊かで美しい。

香り: 第一印象は穏やかな中に複雑性が感じられ、ブーケがゆっくりと広がる。ブルーベリー、カシス、プラム、野イチゴなどのドライフルーツのニュアンス。シナモン、ナツメグ、リコリス、バルサミコ、野薔薇、杉、シダ、腐葉土、なめし革、小鳥、セップ茸、トリュフ、枯葉、森の下生え、湖。

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