Vol.29: Usual place, special time|いつもの場所、特別な時間
Vol.29: Usual place, special time|いつもの場所、特別な時間
近所に家族で訪れるレストランがあった。
過去形なのはそのレストランが京都へ移転してしまったからだ。営むご夫婦が醸したものだろう、そこで流れる時間はわたしたち家族にとって特別だった。最終日には感謝の意味を込めて花束を持って行った。
喪失感と言ったら少し大袈裟だろうか。家族で大切な日に訪れるレストランの無い街はどこか寂しい、そう思うようになった。「レストランは人生の大切な記憶の一部