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【diary 18】2023/08/10(木)

中学の友人が切り盛りする料亭で同窓会がありました。江戸時代の廻船の寄港街として栄えた、室積という半島。その入口にその料亭があり、その先っぽに僕らの母校があります。

板前兼マネージャの友人は、彼の妻と、もう一人のパートさんとお店を回しています。料理は彼が作り、飲み物とホールサービスを他の二人がしています。彼は名門の辻料理専門学校を首席で卒業した後、先祖代々やっていた旅館を継ぐ際に、いろいろ考えた上で、料理一本のビジネス形態に変えたのでした。

彼は彼の料理を通じて、かつて栄えた室積半島の街を再び活気ある場所にしたいのだと思います。彼の他にもアプローチは違えど志を同じくする人たちがあの半島でいろんな活動を仕掛けていて、今後がとても楽しみです。彼のお店も、小ぢんまりしていますが、幸いにも予約は絶えないようです。

今日は彼を入れて七人。帰省する度にタイミングのあった人と集まる、ゆるりとした会です。今日は幸い他のお客さんも少なく、周りを気にせずゆっくり話をすることができました。会話の中でふと、卒業してから後の時間の方が長くなってしまっていることに気づいて、みなで笑いました。もう気づけば四十すぎのいい大人です。

グループlineなどのSNSを通じて他の同窓生とも繋がっています(時代です)。そこに今日の写真を上げました。二十代の頃はどこかで誰かが同窓会を開く度に、誰が来るだの来ないだので大盛り上がりしていました。最近の反応は静かなものです。三十代や四十代というのはそういう時期なのだろうと思っています。自分の生き方を確立させたり家族を幸せにしたりすることに一生懸命なのだろうと。五十代になれば、そのような事象にも一区切りつき、みなそれぞれ己の人生を振り返り始める。その過程で学生時代の友人の存在にも再び目が向くようになる。一回り上の先輩方を見ていてそう思います。

歳を重ねることで変わる価値観、友情、地域への思い。今日の同窓会も、多くの気づきと感動を与えてくれたものになりました。室積の未来にも、ひそかに期待しています。

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