【diary 10】2023/08/02(水)
今日は新幹線の窓から流れる風景を眺めて過ごす日でした。子供の頃、何度か住む場所を変えた私にとって、ところどころ懐かしい風景もあり、人生の断片がちりばめられているようでした。
会社の生産拠点で働くエンジニアたちへ知財の講義をするために熊本に出張したのでした。発明、出願、特許。彼らが日々の業務で創出する発明がとのように権利化されて活用されているかを説明しました。質疑応答の盛り上がりからすると、発明創出のモチベーションを抱いていただくという目標は達成できたようでした。めでたし。
帰り、熊本出身の後輩さん教えてもらっていた「天外天」というラーメン屋に立ち寄りました。トンコツラーメンというよりは、乳化した醤油ラーメンという感じで、ニンニクのアクセントも含めて大変好みでした。拾ったタクシーの運転手は食べたことがないということでした。それはイケないとばかりに勧めたところ、反対に「こむらさき」と「桂花」という店を教えてもらいました。熊本ラーメンは層が厚いようです。
アテンドしてくださった生産拠点の特許委員の方と話しているうちに、彼と私は幼少期を過ごした場所が同じ北九州市小倉南区であることが分かりました。歳も近そうでしたので、同じ空を見上げていたのかもしれないと思いました。何だか嬉しいとともに、何とも切ない気持ちにもなりました。
新幹線の帰り、私は音楽を聴きながら窓の外を眺めていました。人生の断片がちりばめられた遠くの風景が私の中の風景と重なり合っていました。今と過去が交錯した、そんな感覚に包まれていました。
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