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後で恥かくよ→ウィシュマさんビデオを出せない3つの理由があまりにもお粗末な件
2021年5月12日、衆議院法務委員会で上川陽子法務大臣は、立憲民主党
稲富修二議員の質問に対して、ウィシュマさんのビデオを開示できない理由として以下の3つを挙げました。
①保安上の理由
②ご本人の名誉・尊厳
③調査チームに入っている現・元視察委員の調査が適正にできなくなる可能性がある。
①保安上の理由
これについては、既にnoteで述べました。全く理由になりませんし、失礼千万です。
②名誉・尊厳
ご本人が亡くなっている以上、ビデオを開示することについて、名誉や尊厳の観点から開示の許否を判断できるのはご遺族だけで、入管・法務省ではありません。
なので、ご遺族に開示を拒む理由にはなりませんし、もしご遺族が真相究明のために議員さんたちにも見てもらってくださいと言ったら、議員さんへの開示を拒む理由になりません。
入管は、ご遺族の意見を直接聞いてもいないくせに、なぜこんなことをいえるのでしょうか。調査チームに加わった第三者への開示については、名誉・尊厳の観点からご遺族の了解を得ていないはずです。
③調査チームの調査が適正にできない?
先の衆議院法務委員会の質疑で、稲富修二議員が指摘しているとおり、もし、ご遺族や議員に開示して意見表明されたくらいで、適正な調査ができないのであれば、そもそも調査チームに加わる資質に欠けるのではないかと思います。
また、ビデオ以外の紙の資料は既に野党議員にも一定程度開示されています。もし、開示したら適正にできないというのであれば、その資料も開示できないはずではないでしょうか。ビデオだけ除く理由はありません。
最終報告終了後には開示?
2021年5月14日の協議で最終報告書が出る7月のビデオ開示を提案したということですが、以下のTweetでも指摘されているとおり、7月になれば保安上の問題も名誉・尊厳の問題もなくなるのでしょうか。ありえない。
ご遺族が名古屋入管の施設内を見学されるという話もありますが、逃亡や脱監の手助けをするおそれがあるなどの保安上の理由からご遺族にも開示できないと言っておきながら何で内部を案内できるのでしょうか?
もし本当に逃亡や脱監の手助けを危険があるというのであれば、ウィシュマさんのご様子を映した部屋のビデオの映像と、実際に内部を案内するのとでは、後者の危険の方が高いのは明らかです。
もう、理屈が破綻しているのがわからないのか、わかっていても出せないほど酷い映像が映っていて承知で滅茶苦茶言っているのか。
#ウィシュマさんのビデオを開示してください
高井議員いわく、
— JJ (@JJ85957029) May 14, 2021
法務省は最終報告書が出る7月のビデオ開示を提案してきた。
おそらく法案成立した後に出せば世論も弱まると踏んで。
7月になれば保安上の理由がなくなるのか、筋が通らない、との指摘
それー!!保安上の理由は言い訳と自ら証明してる!#入管法改悪反対 #入管法強行採決反対 https://t.co/213W2a84Ez