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旅26-ひとまずの終着点・イスタンブール

2008年9月初頭に日本を出発したこの旅路。富山からウラジオストックへ、シベリア鉄道でモスクワ、そして中欧を北部から南部へと下り約3か月。一応、3か月で旅を終えて社会復帰することも考えていたけれど、出国翌月に起こったリーマンショックもあり、当分は旅を続けることに決めました。とはいえ、様々な約束も人間関係もあるのでいったんは日本に帰国することにしました。日本へ一時帰国しまた戻ってくる、つまり外国で日本への往復航空券を購入することになります。そうすると価格面からも最適と思われたのがトルコの大都市・イスタンブールです。

当時の最安航空券は7万円。もちろん、最安日を選択します。それまではイスタンブールでゆっくりと過ごすことにして、今後の旅のコースを考えることにしました。
世界地図を広げ、さてさて。どこを旅しようか。絶対に行きたいのは南米。長旅でしか行けないところはアフリカあたりか。西側諸国は物価も高いし、お金を使わないと得るものが少ないから今回の旅ではできる限り外す。日本から近い国も、長旅の後で日本から行けばいいから特に寄る必要もない。
そうすると、南米とアフリカに多くの時間を費やそうとなり、あまり長距離飛びたくないから、南米南部からアフリカ南部へ行くのがいい。ここは旅人の間では有名なマレーシア航空(間違いではないですよ)の格安便がある。アフリカはビザが必要だが、南部からでも問題なさそうだ。そうすると…またトルコに戻ってくることになる! トルコの地政学的重要性にこうやって気づくことになりました。

結論。イスタンブールに戻ってきたらトルコの西側を旅しよう、カッパドキアまで。そして南欧を行き、メキシコから南米へ、アフリカ南部へ飛んだら北上して、トルコの東側はその後に。実際のルートを以下の赤線で示しますが、振り返ってみてもベストなルートでした。

たまに、『世界一周するなら西回りがいい』とか、『太平洋を越えてないから世界一周とはいえない』などとこだわる旅人の話も聞きましたが、だったら僕は世界一周してないってことでよいです、と思っています。このnoteのタイトルにもなっていますが、結局すべてはエンターテイメントです。すべては自己満足なのが現実。だから他の旅行者がどのように感じようとそれはそれで結構だと思っています。
頭ではわかっていてもすべてはエンターテイメントだと腹落ちして揺るがなくなるのには大変な時間と経験と覚悟が必要になります。そんな状態に近づけてくれたこの長旅の続きは、約1週間後にアップする予定です。

最後に。40ヶ月にわたるこの長旅で帰国したのは、出発から約3か月の今回一回のみです。なぜ帰ることを決めたのか。その理由は、僕のサブnoteに書いています。このnoteは長旅の話題に絞っているので、それ以外はサブnoteとしています。そちらは旅以外の話題が多いですが、ご興味あれば是非!


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