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旅19-旧ユーゴ圏の中心?

セルビアの、旧ユーゴスラビアの首都、ベオグラード。
何がある? 知ってますか? 何があると思いますか?
これが、見るべき遺跡とか建築物とかがほとんどない。ここ、旧ユーゴスラビアの中心じゃないの?・・・ま、交通の要地であるので、僕なりの情報提供をしてみます。

サラエボからベオグラードまではバスで8時間。しかしその前に、サラエボの中心からバスステーションまで45分。サラエボはボスニア・ヘルツェコビナ人地区とセルビア人地区が分かれ、セルビア方面へ行くバスのバス乗り場はとても遠いのだ。トロリーバス103番の終点まで。そこから歩く。

バス乗り場には両替所もない。殺風景。やっとバスに乗り込む。地図で見ると近いけど、ずっと山道、最後はハイウエイで渋滞。また、この時期、標高1,000mを超えると普通に雪が降ります。500m強のサラエボも夜中に雪が降って洗濯物が乾かなかった。道中は風光明媚で、ミネラルウォーターの湧くところで休憩ある。こんなことはバッパ―旅でなくちゃ味わえないひとときなのだ。

ベオグラードの街中、普通に街です。都会。ま、中心地だし。公園で旧ユーゴ札を売ってた。500,000,000,000ディナール札とか。メチャメチャインフレだったんだなあと。

街中でRed Starショップを発見。
このチームのことを知らないと見つけられないだろう。90年代初頭のレッドスター・ベオグラードはメチャメチャ強かった。チャンビオンズカップ決勝でACミランを3-1で下した試合は凄かった。序盤にレッドスターのエースだった天才サビチェビッチが退場したが、それからこの点差で勝ったのだ。それも、10人チームが試合を支配。こんなのはビッククラブ同士では前代未聞だ。最初で最後の大事件。グッズには『EUROPEAN AND CHAMPION 1991』とあるけど、これは国内リーグでの八百長事件で剥奪されているはずだが。。。

安宿は駅前にたくさんあるけど、Green Studio Hostelはおすすめ。親切な女性スタッフは感じがいいし、€9くらいから。Free Laundry, Drinks, Internetはよくあることだけれど、この“フリードリンク”にはお茶やコーヒーに加え、
地元ビールと旧ユーゴ圏のグラッパであるラキーヤも入ります。2023年現在はどうなっているのだろうか。

アルコールと言えば、安レストランで隣のおじいさんたちに呼ばれ、ビールとコニャックを奢って頂いた。こんなことは旧ユーゴ圏に入ってから初めてだった。彼らは英語を解せないし、もちろん僕もセルビア語はわからないけど、意図していることは理解できるんだな。ロシアよりは楽である。単語(固有名詞)の会話とアメリカ嫌いについて語ってくれていた。広島&長崎の原爆の件は大変ご存じで、日本は仲間だと思っている。

電車で1時間30分のノビ・サドは綺麗で少々見るものもある。

国境に近いのでセルビア人が4割しかいないみたいだけど、短時間の滞在では違いがよくわからなかった。それに、電車の発車時間がなかなか分かりにくい。駅の窓口でもインフォメーションでも。ネットで調べると本数半減! でも、電車がバスの3分の2の値段だから、こっちを選択した。英語もまったく通じずキレられたりするし、大変な思いをした。

まあ、ベオグラードおよびセルビアの過ごし方としては、天気のいいカメクダン公園をぶらついて、あとは街歩き。物価が安いから、買い物もおいしいもの食べるのにも好都合。他の都市みたいに「観光!」、ってのは捨てたほういい町だ。
ゆっくり過ごす。旅の休憩地にはぴったり。旅人だって毎日観光したり移動していたら疲れてしまうから。

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