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調子を崩しておりました。
ここ1週間程、精神的にグラつき、
調子を崩しておりました。(体調は全く問題ありません!)
理由はいくつかあると思います。
①緊急事態宣言期間中気を張っていたのが、終了が近付いた為気が緩んだ
②小説『坂の上の雲』を読んで、主人公に共感し過ぎた。
etc...
特に②なのですが、自分でも初めての経験で、
いやはや驚いている次第です。。
つい先日、3/6土に、
いつもお世話になっている、
Python Rossoのお二人と、やきとり竜馬におまかせ店主 斉藤秀一 さんの
『好き語りライヴ』に、
朗読で参加させて頂きました。
日露戦争を描いた、大河ドラマ「坂の上の雲」のオープニングで、
渡辺謙 さんが朗読している内容を、朗読させて頂きました。
「戦争」を扱う作品は、小説、ドラマ、映画全て敬遠しており、
これまで父から、
「『坂の上の雲』読んでみろ!」と薦められておりましたが、
一度も読んで来ませんでした。
それが、先日、やきとり竜馬におまかせ様で、
Python Rossoのお二人と、斉藤さんと話している時に、
ふと、大河ドラマ「坂の上の雲」オープニングの話になり、
試しに聴いてみたところ、とても感動して、
「ぜひ僕に朗読をさせて下さい!」
と立候補しました。
それが2月の末で、それから
司馬遼太郎 著 小説「坂の上の雲」を読み始めました。
まだ全巻読めたわけではないのですが、
登場人物である、
秋山真之 氏
秋山好古 氏
正岡子規 氏
中でも、
秋山真之 氏が、海軍を志す際の葛藤や、
そして、海外留学において、
国の代表として、全てを学び取ろうとする貪欲な姿勢、
そういった登場人物達の心意気に触れました。
自身で、事業を始めて1年半、
ゆっくりではありますが、
確実に前に進んでいる手応えを感じてはいます。
しかし、掲げている目標までの道のりを考えた時に、
途方に暮れ、どの様に進んでいくべきかちょうど悩んでいる状況でもありました。
そういった自分の状況と、小説「坂の上の雲」の登場人物の葛藤とが
重なった結果、自分でも驚く位、精神的にグラついてしまいました。
そんなどん底の時期を経て、
3月6日(土) 好き語りライヴにて、
僭越ながら
「坂の上の雲」の朗読をさせて頂きました。
「良かった!」とは言って頂きましたが、
自分としては、出来栄え云々よりも、
とにかく、無事に本番を終えられて良かった。。
安堵の表情を浮かべた私↑
明治維新を迎え、これから新たな国を創っていこうとする人々の気概は、
心から尊敬するものがあり、
自分の英語教育への姿勢を見つめ直すキッカケになりました。
1年半が経ち、大変ありがたい事に多くの方に
英会話を利用して頂き、翻訳、その他各種お仕事も頂ける様になりました。
収入面でも、ある程度安定する事が出来ました。
その反面で、
「自分は、既に『何者かになった』つもりでいたのでは?」
と深く反省しました。
今一度、自分の目指す、
【横須賀市民40万人・三浦市民5万人をブロークン・イングリッシュスピーカーにする!!】
この目標に真剣に向き合って、
【誰もが楽しく、かつ『効果的に』英語を学べる】
カリキュラムを作り上げようと決心する事が出来ました。
自戒の念を込めて、客観的に自分を見つめる為にnoteに書き始めてみましたが、良かった。これでスッキリしました。
登っていく坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を登ってゆくであろう。
大河ドラマ「坂の上の雲」オープニングより
一生懸命頑張ります。
着物英会話講師 KOI (田中 孝一)
以下、大河ドラマ「坂の上の雲」オープニング全文です。
素晴らしい内容なので、ぜひご一読を。
ドラマも早く観たいな。
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まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。
小さなといえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。
産業といえば農業しかなく、人材といえば三百年の間、読書階級であった旧士族しかなかった。
明治維新によって、日本人ははじめて近代的な「国家」というものをもった。誰もが「国民」になった。
不慣れながら「国民」になった日本人たちは、日本史上の最初の体験者としてその新鮮さに昂揚した。
この痛々しいばかりの昂揚がわからなければ、この段階の歴史はわからない。
社会のどういう階層のどういう家の子でも、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏にも軍人にも教師にもなりえた。
この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。
今から思えば実に滑稽なことに、米と絹の他に主要産業のないこの国家の連中がヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした。陸軍も同様である。
財政が成り立つはずは無い。
が、ともかくも近代国家を創り上げようというのは、もともと維新成立の大目的であったし、
維新後の新国民達の「少年のような希望」であった。
この物語は、その小さな国がヨーロッパにおける最も古い大国の一つロシアと対決し、どのように振る舞ったかという物語である。
主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれない。
ともかくも、我々は3人の人物の跡を追わねばならない。
四国は伊予の松山に、三人の男がいた。
この古い城下町に生まれた秋山真之は、日露戦争が起こるにあたって、勝利は不可能に近いといわれたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て、それを実施した。
その兄の秋山好古は、日本の騎兵を育成し、史上最強の騎兵といわれるコサック師団を破るという奇蹟を遂げた。
もうひとりは、俳句、短歌といった日本の古い短詩型に新風を入れてその中興の祖になった、俳人正岡子規である。
彼らは、明治という時代人の体質で、前をのみ見つめながら歩く。
登っていく坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を登ってゆくであろう。
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