【書評】『ビートたけしのオンナ論』母親と決別する悲しみを乗り越える
ビートたけしのオンナ論がどんな本か知りたい
母親の過干渉に苦しんでいる
母親の呪縛から離れて新しいことを始めたい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事を書いている私は、ビートたけしさんを尊敬しています。
歯に衣着せぬ著作が気持ちいいです。
切り口も新鮮で、いつも脳に響きます。
女性について遠慮なくバッサバッサと切りまくり、笑いや涙も混ぜられていて、読後感はスッキリです。
本記事は「ビートたけしのオンナ論」のグッときたところ3つを引用した書評です。
この記事を読むことで、過干渉のしんどい母親とは決別することの意味がわかります。
【書評】『ビートたけしのオンナ論』母親と決別する悲しみを乗り越える
グッときたところベスト3
1位:おふくろとの訣別
2位:女は芸の肥やしはウソ
3位:下がる女の有難味
1位:おふくろとの決別
何かを辞め、何かを得るには、悲しみを乗り越えなくてはならない。
母親と決別する悲しみを乗り越えなくてはならない。
大事なものを差し出して、捨てなくてはならない。
お母さんの縛りを振り切るために、1人暮らしへ旅立つ場面はまともに読めませんでした。
お母さんもたけしさんも、お互い悲しかったに違いない。
呪縛から逃れるためには学歴まで差し出さなくてならない。
教育一筋で育てられてきたがための重い学歴です。
たけしさんの立場なら、捨てられるだろうか。
たけしさんは学歴を捧げたからこそ、得るものがあったのだろうと感じます。
私は母親に呪縛に苦しめられています。
逃られることを動機に勉強を頑張っていた時期もあったし、1人暮らしを始めてからも呪縛から逃れられなくて母親に電話で「見捨ててほしい」と言ったこともありました。
まだ母親とまともに会話ができないのです。
会社を辞めるにも色々なものを捨てる覚悟がなくてはなりません。
「覚悟を持てて初めて、会社を辞められるのだ」と感じました。
大きな重いものを捨てるだけのエネルギーはあるだろうか
まだエネルギーは残っているだろうか
「母親を捨ててもいい」と言えるだろうか
読みながら、そんな言葉が浮かんできました。
生きることは捨てることなのですね。
第2位:女は芸の肥やしはウソ
たけしさんの「振り子理論」とは逆の言葉です。
振り子理論
振り子のように生きないと。
10の暴力は10の愛に変わる可能性がある。
振り子の片方を高く上げれば、反対側にも高く上がる。
人をもっと笑わせるためにひどいことを考えれば、反動で笑わせられる。
人を嫌えばその反動で愛は深くなる。
以前は「遊べ。遊びができない奴は仕事もできない。思いっきり遊べば、振り子のように反対に振れていい仕事ができるんだ」と述べていました。
本書では「芸を身につけないとダメ」と説いています。
「遊んでも勉強を怠ってはならない」という教訓です。
勉強することの大切さを説いているのですです。
病みつきになってやめられないことを探す。
病みつきになるレベルになるまでひたすら続ける。
たけしさんクラスの大物が言うと「勉強の大切さ」を痛感します。
ことわざ「過ぎたるは及ばざるが如し」を肯定する名言です。
バランス感覚も大事ですが、1つのことを徹底的にやり過ぎることも大事です。
他のこともやり過ぎるからです。
具体的にはブログを書けば書くほど、たくさん本を読みたくなります。
本を読めば読むほど、ランニングをしたくなります。
ランニングをすればするほどゲームをしたくなります。
ゲームをすればするほど、旅行をしたくなります。
やり過ぎることで自然とバランスを取ろうとするのです。
仕事はする。
無理にでも遊ぶ。
遊びは人間の幅を広げてくれます。
一番人間の幅を広げるのは、男と女の付き合いです。
かなりの人間通、人間痛です。
思いっきり遊べる人間は、仕事ができます。
第3位:下がる女の有難味
草食系が増えた気がします。
ガツガツしていないというか、いつも女性を追いかけている男性は減っています。
風俗を口に出す男も減っています。
動画もいつでも見られるし手軽です。
道具も進化しているし、そんなことも影響しているせいか、ガツガツした男性は減ってしまったのです。
女性を追いかけているたけしさんはカッコよかったです。
本書で「性欲がなくなっている」と書かれていたのが印象的です。
『ビートたけしのオンナ論』概要、おすすめの人
ビートたけし:歴史上の人物
あらゆるパート(お笑い、映画監督、歌、ピアノ、小説、詩、美術、数学、野球、ベンチプレス、タップダンス、ゴルフ、ボクシング、カラオケ、司会など)で才能を発揮できる人です。
そんな歴史上の人物をリアルタイムで見られるという、ありえないことがおもしろいです。
そんな人の本が読めることは人生の喜びです。
たけしさんの言葉には嘘がなく、正直だから好きです。
4つの章
第1章.オンナの芸能人
第2章.オンナの政治家・文化人
第3章.現代のアブないオンナたち
第4章.オイラの女性(オンナ)観
こんな人におすすめ
こんな方におすすめ
ビートたけしさんが好きな人
女性が好きな人
芸能界に興味がある人、興味がない人
ビートたけしさんの考えが、女性を通じてわかります。
「オンナとは、オトコとは」のテーマを行ったり来たり、本書だけのたけしさんの女性関係の言及もあり、惹きつけられます。
芸能界に興味がない人も、たけしさんの言葉で面白おかしく読めます。
芸能人だけではなく、政治家、文化人について書かれているのも興味深いです。
書名 「ビートたけしのオンナ論」 著者 ビートたけし 単行本 197ページ 出版社 サイゾー 発売日 2018/3/7
まとめ:どんなに飲んで帰ってきても、1ページでも本を読む
たけしさんの習慣「どんなに飲んで帰ってきても、1ページでも本を読む」に憧れ、共感したものです。
勉強する姿勢は、お母さんの教育方針です。
たけしさんは売れているのに、謙虚で勉強家、努力家です。
天才で、言葉も切れます。
なんでもできるマルチ・ポテンシャライトです。
»【書評】マルチ・ポテンシャライトの4つの仕事モデル【器用貧乏OK】
一度会って、オーラを確かめたいです。
同じ時代に生まれたことを感謝します。
以上です。
P.S. まずは捨てることから始めます。
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