DX読書日記#6 読書計画を検討してみました(DX人材)
はじめに
以前読書日記#2の「はじめに」にも書きましたが、世の中で、ことさら「DXは難しい」と喧伝されているのが何故なのか謎でした。
理由として想定しているのは以下のものです。
いずれも、背景として、「DX」がブームとなり、各社にDX推進体制がつくられたことが関係していると思っています。
①と②については、読書日記#2で取り上げたマイケル・ウェイド他著『DX実行戦略』でも問題視されていて、それぞれ解決策も提案してくれているというのが私の理解です。個人的にはそれで満足しています。
「①DX推進体制のボトルネック」については、実際にそういった問題があったとしても、時間が解決してくれることでもあります。
あとは、DX推進体制の、より具体的な方法論についての本を探して読んでみようと思っています。
「②DX推進体制と既存事業部門のコンフリクト」については、もしかしたら何か解決策が示されているのではと思い、読書日記#3と読書日記#4で「両利き経営」を確認してみたのですが、特にヒントは得られませんでした。
読書日記#5の伊神満著『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』では、「イノベーションのジレンマ」が正に「ジレンマ」であること、既存企業とは異なる、別の視点も必要であることに気づかせてもらいました。
②の問題については以上です。
残るのは「③DX人材の需要急拡大に伴う供給不足」です。
それで、今回は、DX人材に関する本を読んでみようと思っています。
ただ、どういった本を読めばよいのか、よく分かっていません。
アマゾンで検索した感じでは10冊程度あるようでした。
DX関連全体では実にたくさんの本が出版されていますので、それに比べると、少なめな印象です。
洋書の翻訳は恐らく1冊もありません。洋書自体がそれほど多くないようにも見えます。
いずれにしても候補をリストアップしてみて、対応について考えてみたいと思います。
読書計画
以下はアマゾンでの検索結果です。
少し広めに検索してみました。
分類すると以下のような感じでしょうか。
まずは、「DX人材戦略」「DX人材マネジメント」辺りから読んでみようと思います。
中途半端ですが、、DX人材に関する読書計画としては以上です。
おわりに
ちなみに、DX人材の主な供給元として私が最初にイメージするのは、コンサルティング業界やIT業界です。
なので、DX人材の需要拡大に供給拡大で対応できなかったのは、コンサルティング業界とIT業界というのが私の認識です。
一方、アジャイル志向や実験志向が各社に浸透していく中で、DXやIT関連業務の内製化が進んでいくという意見があります。
コンサルティング会社やIT企業へのアウトソーシング一辺倒からの脱却です。
確かに内製化は進むのでしょう。
ただ、内製化が、DX人材をひとつの企業に縛り付けるようなことになるのであれば反対したい気もします。
個人的には、DX人材の市場価値がますます高くなり、転職市場が活性化し、それが日本の労働市場全体の流動化に繋がればいいなと思っています。
コンサルティング会社やIT企業はDX人材プールとして機能するでしょう。
そうなると問題は「非DX人材」かもしれません。
DX人材の育成には「DXの実務経験」が必須ですが、これは誰でも経験できるものではありません。潤沢にはありません。
「DXの実務経験」を疑似体験できるような、そんな「うまいサービス」が「非DX人材」向けにあったらいいなと思います。