DX読書日記#14 『DXMO』 KPMGコンサルティング
はじめに
これまで数回にわたってDX人材に関する本を読んできましたが、DX人材については前回で一旦終了としました。
次はDX推進組織について調べてみようと思い、今回「DXMO」(2022年)という本を読んでみました。
著者はKPMGコンサルティングでDX推進支援コンサルティングサービス責任者の福島豊亮氏と他の皆さんです。
ちなみに「DXMO」はデジタルトランスフォーメーションマネジメントオフィスの略で、DX推進組織のことになります。
本書は、同社が提供するDXMO支援サービスを解説したもので、記載の内容としては提案書+αといった感じでしょうか。
DXMO自体の建付けについては、基本的に、ITプロジェクト等のPMOプログラムマネジメントオフィスをそのまま流用しているように見えました。
DXMOには全社のDX人材を集約することが想定されています。
その割には、DXMOとして想定する組織規模は小さいように思いましたが、DXMO立上げ当初を想定した規模感ということでしょうか。
一方で、組織拡大等のロードマップは示されていません。
DX特有の不確実性の高い施策に対するマネジメントアプローチも見つけられませんでした。
具体的なDX施策として、自動化やコスト管理、DX出口戦略としての余剰時間・人員の配置転換が強調されており、他のDX関連本にはない、本書独自の特徴にも見えましたが、
著者の皆さんがRPA導入のコンサルティングにも従事されていることを確認し、そういうことかと納得しました。
期待して購入しましたが、個人的には、新しい知識や情報を得ることはできませんでした。
本書の概要
本書の目次は以下の通りです。
おわりに
非常に簡単ですが、ご紹介は以上です。
購入時の期待度が高かっただけに、不満を並べる形になってしまったかもしれません。
DX推進組織のフレームワークを確認することができますので、特に、RPA導入を検討されている方にはお勧めできる一冊ではと思います。
DX推進組織については、もう少し調べてみようと思います。