炎のコマとALL ABOUTマイコンBASICマガジン
2024/05/18に三回目の(大阪開催も入れると4回目)のベーマガのイベント「ALL ABOUT マイコン BASIC マガジンⅢ」が開催されました。
元マイコン少年(あえてパソコンではなくマイコン!)である自分にはレジェンドのみなさんたちのお話は本当に楽しく、6時間近くある超長丁場のイベントなのにあっという間に時が過ぎていきましたよ!
この記事はそのレポートなわけですが、なんと開催からすでに半年経っているじゃないですか!そこで、速報性が求められるわけでもないだろうということで、イベントをダシに自分語りをしていくスタイルにします!
私とベーマガ
投稿の思い出
マイコンBASICマガジン(ベーマガ)といえば小学生にも読みやすいプログラミング投稿部分と攻略とはちょっと違う視点でゲームを紹介してくれる雑誌でした。私がプログラミングに興味を持ったのはもうちょっと前に遡ります。
ゲームセンターあらしの大文字さとる登場回、私が感情移入したのは主人公のあらしではなくライバルの大文字さとるだったんですよ。この話で、大文字さとるは自作のインベーダーゲームであらしに挑戦するんですよ。「コンピューターがあればゲームは自分で作れるんだ」という!
そこにプログラミングに進んだきっかけが、あらしのすがやみつる先生による「こんにちはマイコン」と「マイコンBASICマガジン」なんですよ!
その後、今は亡き仙台の庄子デンキコンピューター中央に大橋編集長と山下章先生がやってくるイベントがあったんですよ。チャレンジアドベンチャーコーナーを執筆する山下章先生は私にとっては本当にヒーローでした。ゲームを攻略ではなく評論しようという動きも山下章先生がさきがけだったと思います。
庄子デンキのイベントに話を戻して、当時ベーマガで連載されていたペーパーアドベンチャー的なものを作れる実用プログラムを自作していたので、大橋編集長にお見せしたのです。
「この名刺を入れて投稿してくれたら必ず掲載するよ!」と大橋編集長に名刺を渡され、超大喜びでしたよ!そして、その名刺を入れて投稿したんですが、いつまで経っても掲載はされず、ただ名刺がなくなっただけだったのでした……。
その後、私がシニア世代向けプログラミング教育を進める中で大橋さんとも再会し、サシ飲みもさせてもらったり。当時のことをちゃんとフィードバックしましたよ!
そして、投稿の思い出であって掲載の思い出ではないので、その後も特にプログラムの掲載はされなかったのでした。
好奇高励者
今回の「ALL ABOUT マイコン BASIC マガジンⅢ」は大橋編集長の勇退スペシャルでした!
最後の挨拶の中で大橋編集長は「自分は後期高齢者ではなく好奇高励者です」と元気なお言葉が!これからの更なる活躍に期待です!
ゼビウスとスーパーソフトマガジン
プログラミング雑誌と思っていたベーマガにゲーム紹介スーパーソフトマガジンが付録についたのは本当に衝撃でした!特に当時はアーケードゲームについて書いてある本というのが全然なかったんですよね。3ヶ月連続のゼビウス特集は何度読み返したかわかりませんね。
ゼビウスは大好きなゲームなので、4年ほど前にバンダイナムコのカタログIPオープン化プロジェクトでゼビウスネタのゲームを作成したほどです!
「ファミコンロッキー」第2話に出てくる「ゼビウス魔の二千機攻撃」をゲーム化したもの。ちゃんと作者であるあさいもとゆき先生の許諾もとっていて、ゲーム中に出てくるイラストはあさいもとゆき先生の書き下ろしです!ゲームの方は連打でバリアが張れる代わりに以上な密度で敵の攻撃がくる内容!
今はカタログIPオープン化プロジェクトの期限が切れているので、みなさんにプレイしてもらうことはできないのですが、またカタログIPオープン化プロジェクトやってもらえないかなぁ。
それはさておき、今回の「ALL ABOUT マイコン BASIC マガジンⅢ」では元ベーマガライターのうる星あんずさんが、ゼビウスの全16エリアに挑戦するという結構無謀とも思える企画があったんですよ!
全16エリアという時間の長さ、そして現在のゲームと異なり同じような画面がずっと続く中をイベントとしてどうするのかと思っていたんですよね。それが実況の響あきらさんの解説や差し込まれるいろいろなエピソードで全く退屈しないどころか、ミスをした時は会場から大きな声が上がったりするという一体感まであるものに!さすがでした!
そんな中、私が注目したのが、全16エリアプレイ前に起きたトラブルでした。ゼビウスの自機であるソルバルウが左に進み続けてしまいプレイできないというもの。
これの何が注目なのかというと、ソルバルウがすごいスピードで左にかっ飛んで言ったように見えたんですね。ネットで検索しても情報が全然出てこないんですが、実はアーケード版ゼビウスには自機がものすごいスピードで動く裏技があるんですよ。イベント時のトラブルがその現象であるかどうかははっきりとはわかりませんが、ものすごいスピードで動く裏技は実在します。自機がワープするゲームセンターあらしの代表的な必殺技になぞらえ、私はゼビウスの炎のコマと呼んでおります!
ゼビウスの炎のコマ
ゼビウスで炎のコマを実現するには以下の条件が必要です。
アーケード版ゼビウスである
ジョイスティックで反対方向に同時入力する
「右と左同時」もしくは「上と下同時」
私はいまゼビウスの実機が手元にないので、どなたか試してみてほしい……といっても試すのは簡単じゃないんですけどね!
少なくとも左右同時もしくは上下同時入力をできるジョイスティックを作る必要がある。ゼビウスのジョイスティックは上下左右方向にそれぞれスイッチがあってパラレルで入力する仕組み。なので、上下左右方向をスティックを倒すのではなく、独立したスイッチ入力するデバイスを作る必要があるんですね。通常のプレイではレバーが壊れでもしない限り絶対に出てこないわけです。
私がなぜこの裏技に気付いたのかというと、いまはもう売られていない水銀スイッチという部品が昔あってそれを使ったコントローラーを自作したからなんですよ。水銀は液体なので傾きがある程度行くとスイッチが入るという傾きセンサー的な使い方ができるのです。
その昔今は亡き仙台ダイエーの5階にはなぜか結構なスペースの電子部品屋さんがあり、そこで購入したのでした。
その水銀スイッチを使って傾きで動かすコントローラーを作って、ゼビウスで遊ぶということをやっていたんですよ。そこで「炎のコマ〜!」と叫びながら激しく振ったところ本当に炎のコマのような挙動をするじゃありませんか!
激しく振ることにより遠心力でスイッチが左右同時や上下同時に入力されていたわけですが、作ったコントローラーを再度バラして検証して、やっとその謎の発現条件がわかったんですよね。
いまレバーレスコントローラーが注目されていたりするので、もしかしてこの裏技も脚光を浴びるかも?
すがやみつる先生にもお伝えしましたよ!
実は先日すがやみつる先生のTwitterスペースにお邪魔してそのことを菅谷先生にお知らせすることができました!ゲームセンターあらしに唯一ゼビウスが登場する「狼谷の月を消せ」の回はなんとてんとう虫コミックス版には未収録です。太田出版版には収録されています。
さいごに
「ALL ABOUT マイコン BASIC マガジンⅢ」は断空我先生、森巧尚先生らが参加されたプログラミングコーナーも非常に楽しいものでした。実は両先生は私のシニア世代向けプログラミング教育についてのイベントに参加してくれたことがあるのです。
当時のことを思い起こしながら記事を書いたら一体何についての記事なのか全然わからない内容になってしまいましたがまあ良いです!
今後もベーマガスピリットをもって頑張っていきたいと思います!