No.4「のぞみの教育目標」としてのSDGs、芸術、英語
今週の予定
11(火)乾布まさつ始まり・上靴着用開始 (給食)
12(水)運動会・全体練習(己斐上中G) (弁当)
13(木)運動会・全体練習予備日(己斐上中G) (弁当)
14(金)体操教室(長・中) (給食)
来週の予定
17(月)体操教室(少)/ヨシタケシンスケ展(年長・うめ組) (給食)
18(火)ヨシタケシンスケ展(年長・もも組) (弁当)19(水) (弁当)
20(木) (弁当)
21(金)半日保育・「わんぱく」なし・運動会前日準備 (給食なし)
22(土)運動会(雨天順延)
23(日)運動会予備日
24(月)代休
「のぞみの教育目標」としてのSDGs
「のぞみっこ」のおかあさん、おとうさん、そして先生たち、こんにちは!
「ぼくの好きな先生」のための共育ラジオ番組『ラジオの時間』の第四回目です。
今回から冒頭に、「今週の予定」、「来週の予定」を掲載することにしました。
先週は、これまでの『園だより』の「文章」部分がブログに代わるという告知の前に、「スケジュール」部分だけ先にみなさんのお手元に届いてしまいました。
「あれ!?裏面なし!?」と思われた方もいらっしゃったことでしょう。
大変申し訳ありませんでした🙇
ちなみに、今後「のぞみ」は以下の理由から、ペーパーレス化を進めていきます。
と言うのも、それが「のぞみ」の教育目標達成の重要な一部だからです。
すでにこのブログその他でお伝えしておりますように、「のぞみ」の新たな教育目標は、「国際的な視野を持つ、持続可能な社会の創り手の育成」です。
実はこれは「のぞみ」だけの目標ではなく、文部科学省が新たに定めた、日本の全幼稚園~高等学校における共通の教育目標です。
またそれは、国際バカロレア(IB)の教育目標でもあります。
この目標は一言で言えば、「SDGs(持続可能な開発目標)達成の担い手の育成」ということになります。
「SDGs17の目標&169個別ターゲット解説」は次の通りです:
SDGs(持続可能な開発目標)17の目標&169ターゲット個別解説 | 一般社団法人イマココラボ (imacocollabo.or.jp)
文科省・IBが促進する「探求型学習」も、この究極の教育目標(SDGs達成の担い手)のためにあります。
そして、国際連合(国連)を中心に世界中の人々と協働しながら、SDGsの達成に貢献することが、大人になった「のぞみっこ」が、自らの未来を自分で切り開くことになります。
「探求型学習(「新要領」・IB)」、「SDGs」、「「のぞみっこ」の将来の幸せ」の三つの関係については、今後このブログで詳しくお話していきます。(※「新要領」=文科省「新学習指導要領、幼稚園~高等学校」)
「のぞみの教育目標」達成の一環としてのペーパーレス化
ペーパーレス化は、私たち「ぼくの好きな先生」が、SDGs達成、つまり「のぞみ」の究極目標達成に向けてすぐに着手出来る、最も重要かつ有効な実践活動の一つです。
ペーパーレス化は、SDGsの17の目標の(ほぼ)全てに関係します。
上記の「SDGs17の目標&169個別ターゲット解説」を見ながら、ペーパーレス化とSDGsがどう繋がるのかを御自身で探求してみるのも、楽しい作業になると思います。
出来れば「のぞみっこ」と一緒に。
こうして私たち大人が直ぐにやれることを、SDGsとの繋がりを明らかにしながら、実際にやってみること。
「のぞみっこ」のお手本になるように。
「のぞみっこ」が「真似」出来るように。
これが「探求型学習」=IBの全貌です。
ここで最も大切なことは、私たちが子どもに「こうして欲しい」と思うことを、まず、私たち大人がやってみせるということです。
つまり、まずは自分自身が「探求型学習」(=最も重要な「生き抜く力」)を実践し、それを楽しんでいる姿を子どもに見せることです。
芸術の秋:「のぞみ」編
昨日は「スポーツの日」。
秋はまた、「芸術の秋」でもあります。
そこで、「のぞみ」の「生みの親」である広島銀行が粋な計らいをしてくれました。
年長組の「のぞみっこ」を、「ひろしま美術館」で開催されている人気絵本作家ヨシタケシンスケの特別展(『ヨシタケシンスケ展かもしれない』)に招待してくれたのです(17,18日):
https://yoshitake-ten.exhibit.jp/
前回も申し上げましたように「ひろしま美術館」は、広銀100周年記念文化事業の一環として、もう一つの目玉である「のぞみ」とともに設立されました。
これに先駆け私は、連休初日の土曜日、岡山県倉敷市にある「大原美術館」を訪れました:
https://www.ohara.or.jp/
そこに「学芸員おすすめの一点」として、米国の現代美術家ジョゼフ・コーネルの《無題(ホテル:太陽の箱)》という作品が展示されていました:
1626夜 『ジョゼフ・コーネル』 デボラ・ソロモン − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)
(《無題(ホテル:太陽の箱)》の写真はページの中頃)
私はそれが目に入った瞬間、咄嗟に「「のぞみっこ」が毎日、園で作ってるものと同じだ!」と思いました。
「のぞみ」の先生たちは、「のぞみっこ」の創作用に、要らなくなった新聞紙、段ボール、プラスチック・カップ、ビニール袋などをとっておいてあげます。
職員室にそれらを入れておくカラフルな引き出しがあります。
「自由保育」の時間になると、「(職員室のドアを)開けてくださーい!」という声とともに、「のぞみっこ」がそれを取りに来ます。
私はその声を聞くのがとても好きです。
「何を作るの?」と尋ねると、ほとんどの場合、「分からない…」と口ごもります。
私は、「子どもだから、まだ言葉に出来ないんだな」と思っていました。
しかし、「大原美術館」でコーネルの作品を観て、それがいかに愚問だったかを思い知らされました。
芸術家は、言葉では簡単に言い表せないものを表現するために作品を創ります。
だからこそ、それを言葉に翻訳し、その素晴らしさを世間に知らしめるための専門的な訓練を受けた美術評論家が存在するわけです。
来る日も来る日もせっせと、自分でも説明のつかないものの創作に励む「のぞみっこ」は、すでに立派な芸術家です。
しかも、要らなくなったものからその想像力を膨らますなど、コーネルのような現代美術家も真っ青の芸術家です。
さらに言えば、要らなくなったものを組み合わせて芸術にまで昇華させている点で、すでに「SDGs達成の担い手」の鏡でもあります。
コーネルの作品に出逢えただけでも幸運だったのに、「大原美術館」ではもう一つ、私を大喜びさせることがありました。
私が最も愛する芸術家であるアンリ・マティスの特別展が開催されていたのです:
令和4年秋の有隣荘特別公開 マティスー光と色と (ohara.or.jp)
「のぞみ」の先生たちは、マティスのように色紙を使って子どもたちが喜ぶものを作ることが、お世辞抜きでとても上手です。
それを真似て「のぞみっこ」自らが作る作品も、贔屓目抜きに味のあるものばかりです。
私は「のぞみ」にやってきた当初から、「のぞみ」を埋めつくすそれらの作品に、どこかマティスに通じるものがあると感じていました。
「この幼稚園はまるで、マティスのアトリエのようだ」と。
そして土曜日、久しぶりにマティスの作品と再会し、その思いを確かなものにしました。
実は、こうした「のぞみの伝統」の芸術的な側面を通して培われる美的判断力(芸術的直観)は、これから到来する時代を「生き抜く力」の重要な要素と考えられています。
次々に到来する予測不可能な状況を打開するには、本質を見抜く力と、前例のないものを自ら創り出す想像(創造)力が不可欠だからです。
その「ロールモデル」の一人がスティーブ・ジョブズと言えば、イメージがわき易いのではないでしょうか。
ともかく、「大原美術館」でのコーネルとマティスの作品との再会をきっかけに、こうした「のぞみの伝統」の芸術的側面を、IBプログラムをベースにした「探求型学習」の基礎創りに、大いに取り入れていこうと思案し始めた連休でした。
来週、ヨシタケシンスケの作品群に触れることで、「うちの芸術家たち」の創作意欲がさらに掻き立てられることは間違いないでしょう。
親子で楽しめる英語のスペシャル・プログラム作成中
第二回目のブログで、「次回は英語について書きます」と予告しながら、次々に「ぼくの好きな先生」にお伝えしたいことが浮上し、まだそれが果たされていません。
すみません🙇
現在、「のぞみっこ」と「ぼくの好きな先生」(おとうさん、おかあさん、先生たち)が一緒に楽しめて、楽しんでいるうちにいつの間にか英語が話せるようになるスペシャル・プログラムを作成中です。
それが出来上がったら、まずこのブログで発表しますので、楽しみにしていてください。
それまでの間、英語学習に特に興味のある方は、よかったら私のおすすめの英語学習系YouTube動画を覗いてみてください。
私は英語とその学習法に並々ならぬ興味があり、色々なYouTube動画をチェックしています。
なかでも特に秀逸なのが、以下のチャンネルです:
「逆効果? 一生英語力が伸びない人の特徴と解決策 英語で映画鑑賞 絶対ダメ」
https://www.youtube.com/watch?v=myjZXbO5VUQ
私が「のぞみ」でやろうとしていることは、この動画の「解決法」の方と、かなり近いです。
他にもおすすめのYouTubeチャンネルがありますので、時々ここでそれらを紹介していきます。
では、また来週!
(続く)