(8)ブレイクアウトルーム ヘルプ、再作成、手動で分ける
(7)では、ブレイクアウトルームの基本的な使い方をお伝えしました。ここでは、基本的な使い方プラスアルファを考えていこうと思います。
【8】-5 ホストもブレイクアウトルームに参加しよう
ブレイクアウトセッションの時、ホストは一人、メインセッションに残されます。もちろんこの時に、この先のミーティングに必要な準備をすることもできますが、やはり一人では寂しいものです。どこかのルームに参加しちゃいましょう!
参加する方法はとても簡単です。
ブレイクアウトセッションの時にはこのようなウィンドウが開いています。このウィンドウが見えずに、ご自分の顔しか見えない時は、
ここの「ブレイクアウトルーム」をクリックすれば現れます。
この画面にある、参加したいルームの横に、マウスのポインタを持ってきてクリックします。今は、ルーム1に行くことにします。すると
このように「ルーム1に参加しますか?」と聞かれます。「はい」をクリックすればルーム1に参加できるのです。なんと素晴らしい!これで一人で寂しい思いをしなくてすみます。
でも、ホストは結構忙しいので、ずっとブレイクアウトルームにいるわけにも行かないでしょう。その時は、
ルームを退出をクリックすれば、メインセッションに戻れます。
そして、何かホストとしての準備をしても良いですし、別のルームに行くこともできます。好きなブレイクアウトルームに出入りできるのはホストだけです。ホストの役得ですね!
【8】-6 ブレイクアウトルームの参加者を助けに行きます!
何かを話し合ってもらいたくて、ブレイクアウトルームに分かれてもらいましたが、参加者同士が分からなくなってしまって、ホストに質問をしたい時はあるものです。その度に、誰かがブレイクアウトルームを抜けて、メインセッションにきて、ホストに聞いて、もう一度ブレイクアウトルームに戻る(戻すのはホストでなくてはできません)、ということをやっても良いのですが、正直手間がかかります。読むのも大変だったかもしれません。
そこで、ブレイクアウトセッション中は、参加者の画面には「ヘルプ」というボタンが現れます。
こんな感じです。タブレットなどだと
こんな感じです。ヘルプを求められたら
こんな画面が現れます。「ブレイクアウトルームに参加する」をクリックすると、依頼されたルームに行くことができます。ちなみにブレイクアウトルームからヘルプを求めた人の画面には
こんな画面が現れます。ホストがなかなか来なければ「ホストを招待」をクリックしますが、基本的には「ヘルプを求める」をクリックしたあとには、ゲストはただ待っていれば大丈夫です。
【8】-7 全てのブレイクアウトルームにお知らせ
一つ一つのルームに行くほどではないけれど、全体にアナウンスしたいことがホストには時々あります。例えば「あと2分でブレイクアウトセッションは終わりにします」とか、「言い忘れていましたが…」というようなことです。
伝えたいことが長ければ、それぞれのブレイクアウトルームに行ったり、一度全員にメインセッションに戻ってきてもらうのが良いですが、それほど長くなければ良い方法があります。
先程のこの画面の下の方に「全員にメッセージを放送」というボタンがあります。これで、全てのブレイクアウトルームに(全ての人に)短いメッセージを伝えることができます。放送といっても、声が聞こえるのではなく、テキストが表示されます。
やり方は、まず、「全員にメッセージを放送」をクリックします。すると
このような画面になります。「全てのルームにメッセージを送信…」となっているところに、伝えたいことを入力します。
例えばこんな感じです。伝えたいことが入力し終わったら「ブロードキャスト」ボタンをクリックします。
ブレイクアウトルームの人たちには、このようなものが現れます。
【8】-8 別の人とブレイクアウトセッション
一度つくったブレイクアウトルームは、ブレイクアウトセッションが終わったあとでも、「すべてのルームを開ける」をクリックすれば
もう一度同じメンバーでブレイクアウトセッションをすることができます。
例えば、私は演劇的なことをやることが多いので、一度ブレイクアウトルームで話し合ってもらい(練習してもらい)、メインセッションで発表して、もう一度同じメンバーで話し合って(練習し直して)、もう一度メインセッションで発表をする、というようなことをよくやります。
そのような時には、メンバーを変えたくないのですが、例えば、小グループで自己紹介をし、すぐに別の小グループで自己紹介をやりたい、という時などには、別のメンバー構成のブレイクアウトルームをつくる必要があります。
もう一度先程の写真を見ると
左側に「再作成」というボタンがあります。これをクリックすると、例えば
このようなメンバーだったのが、
このようなメンバーに変わる、ということが可能なのです。なかなか色々なひとと話す機会を作りにくいので、このブレイクアウトルームの再作成をどのように行うかはホスト(進行役)の大切なポイントだと言えます。
【8】-9 ブレイクアウトルームを手動で割り当てる
ランダムにブレイクアウトルームに割り当てるのではなく、ある意図を持って割り当てる必要がある時があります。例えば、ABCDEFの6人を2つのルームに分けたい時、ABC、DEFではなく、ACE、BDFの2つに分けたい、と思う時があるはずです。演劇の稽古をしていたら、場面に出てくる登場人物が決まっているため、必然的に意図的にブレイクアウトルームに分かれてもらう必要があります。そんな時には「手動で割り当てる」を選びましょう。
メインセッション画面で「ブレイクアウトルーム」をクリックすると、上のようなウィンドウが出てきます。「作成」をクリックすると、
このように、ルームに名前のない状態で、「割り当て」という文字が現れます。この時、例えば、ルーム1の割り当てのところをクリックすると
こんな風に、リストが現れます。ルーム1に割り当てたい人の四角をチェックします。
同じように、ルーム2の割り当てもすれば、そのブレイクアウトルームに分けることができます。分け終わったら、下の「すべてのルームを開ける」をクリックしましょう。
お気付きかもしれませんが、あえて全員をブレイクアウトルームに「分けない」という選択も出来ます。演劇の話ばかりで恐縮ですが、例えば、1の場面をZOOMで練習する時に、1の場面の人はメインセッションにいて、2の場面の人だけブレイクアウトルームに行く、ということも可能なのです。便利ですね!
長くなってしまったので、今回はここまでにしますが、もう少しだけブレイクアウトルームについて説明したいので、あと1回お付き合い下さい。次回は、「チェンジシステム」と「ブレイクアウトセッションの留意点」についてお話しようと思います。
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