(7)ブレイクアウトルーム
今回はブレイクアウトルーム機能について話します。オンラインと対面との違いについても、重要なポイントの一つです。
【8】-1 ブレイクアウトルームとは
ZOOMミーティングに参加すると、最初はメインセッションと呼ばれるところに全員集まります。全員が入れる大きい部屋だと考えて下さい。ブレイクアウトルームは、少人数で集まる小部屋だと考えて下さい。
ブレイクアウトルームは小部屋で、他の部屋の人は入れませんし、話も聞こえません。
時間になると、小部屋は閉じられて、再びメインセッションに戻ります。また、とても重要な事ですが、ブレイクアウトルームに、ホストが参加することもできますが、最初はどこのブレイクアウトルームにも属していないので、あとからどこかのブレイクアウトルームにいくことになります。
【8】-2 ブレイクアウトルームを設定する
ブレイクアウトルームは、事前に設定することもできますが(ZOOMのプロフィール画面で設定します)、参加者全員の、ZOOMに登録してあるメールアドレスが必要です。ブレイクアウトルームの運用に少しなれてから試すのが良いと思いますので、ここでは説明を省略いたします。
ブレイクアウトルームを開くために、まずZOOM画面の下の「ブレイクアウトルーム」というところをクリックします。
「レコーディング」と「反応」の間です。そこをクリックすると
こんな感じのものが現れます。まずは「自動で割り当てる」というところで説明します。
この時は、ホスト以外のゲスト(参加者)が4名でした。なので、一番上の「2つのブレイクアウトルームを作成」を選ぶと、一番下の「ルームあたり2の参加者」という表記になります。これは「1つのブレイクアウトルームに対して、2名ずつの参加者になる」という意味です。例えば
ブレイクアウトルームを「1つ」にしたばあい、ルーム辺りの参加者が4担っていますね。最初にも申し上げたように、今回ホスト以外のゲスト(参加者)が4名なので、4名全員が一つのブレイクアウトルームにいくということになります(意味のないことですが、単に例だと思って先に進んで下さい)。
ブレイクアウトルームの数を変えるのは、数字の横の「v」や「vのひっくり返ったもの」をクリックすれば数が増減しますので、やってみて下さい。
例えば割り切れない場合はどうでしょうか?参加者が9名の時に、4つのブレイクアウトルームをつくろうとすると、ルームあたりの人数は「2〜3」というように表記してくれます。
22名の参加者で4つのルームを作ろうとすると、ルームあたりの人数を「5〜6名」というように割り振ってくれます。仲間はずれを出さない、良心的な設定になっています。
もとにもどって
2つのブレイクアウトルームで進めましょう。ブレイクアウトルームをつくるには、下の「作成」ボタンをクリックします。すると
このようなウインドウが開きます(私ひとりでやっているので、同じ名前が多くてすみません。それぞれ違う人だと思って下さい)。
これで下の「すべてのルームを開ける」をクリックすれば、
・「こーた」と「こーたくん」がルーム1に
・「すずきこーた」と「すずきこーたのiPhone」がルーム2に
分かれて下さいと、ホストが伝えることになります。ゲストの画面には
このような画面が現れるので、「参加」ボタンを押してもらって下さい。すると参加者は割り当てられたブレイクアウトルームに行くことになります。行くことになるといっても、この例で話をすると
・ホスト1名、ゲスト(参加者)4名 合計5名
・ブレイクアウトルームを2つ設定して、2名ずつに分かれる
ということなので、これまでメインセッションで5名の顔が画面上で見えていたのが、それぞれ2名ずつしか画面に見えなくなる、ということです。メインセッションと同じように、顔を見ながらお話することができます。ブレイクアウトルームに振り分けるための基本的なことはご理解頂けたでしょうか?
【8】-3 ブレイクアウトセッションの時間設定
ブレイクアウトルームに分かれてお話をすることをブレイクアウトセッションと言います。ブレイクアウトセッションの時間を長く取っていると、それだけで終わってしまうので、時間設定をしようと思うのは自然なことでしょう。5分でも10分でも、自分の好きな時間を設定できます。
左下の歯車のようなものをクリックします。すると
このように「オプション」と表示されて
このような画面が現れます。青く選択された「12」の部分に好きな数字を入れれば、設定時間がきたらブレイクアウトルームを閉じることになります。
実際には時間がきても延長できますし、時間前に切ることもできますので、大体の時間を設定しておくのが良いでしょう。12の下の「時間切れ時に自分に通知」をチェックしておくと、「ブレイクアウトセッションの終了の時間ですよ!ブレイクアウトルームを閉じますか?続けますか?」と聞いてきてくれます。チェックしておくと良いでしょう。
また、後ほど説明しますが、ブレイクアウトセッションを閉じても、その瞬間に全員がメインセッションに戻ってくるわけではなく、猶予期間が設けられます。それを「カウントダウンタイマー」と呼んでいます。画面では15秒になっていますが、60秒など、長めにも設定できます。話の途中でブツ切れになるのを防いでくれる時間です。
時間設定ができたら「すべてのルームを開ける」をクリックして、ブレイクアウトセッションに行ってもらいましょう。上の写真を見ると分かるのですが、この「オプション」の画面を閉じるボタン(「×」など)がありません。どこか別の場所(例えば、「すずきこーた」の少し下の辺りとか)をクリックすると、元の画面に戻ります。
そうしてから、「すべてのルームを開ける」をクリックしましょう。
また注意しなくてはならないのは、この時間設定は、一度設定すると、変更するまでずっとその時間設定が生きているということです。
つまり、例えば少人数で自己紹介をしてもらうのは5分くらいに設定して、あとで込み入った話をする時には15分程度設定しよう、と事前に考えておいたとします。その時に、最初に5分に設定して自己紹介をしてもらい、ミーティングが進み込み入った話をする時に、もう一度ブレイクアウトルームに分かれようと、時間設定を変えずに分けてしまうと、先程の「5分」の設定のままで、時間がきたら切れてしまいます。
私も時々ミスをします。落とし穴と言っても良いでしょう。気をつけて下さい。
【8】-4 ブレイクアウトセッションを閉じる
ブレイクアウトルームを開いたら閉じなくてはなりません。難しいことではないので、ここまでお話して、今回は終了しましょう。
先程「時間切れ時に自分に通知」にチェックを入れておいたので、このようなアナウンスが出ます。その時に「今すぐ閉じる」をクリックすれば、先程指定した「カウントダウンタイマー」が始まり、そのカウントダウンが終わると(例えば15秒に設定していたら15秒経つと)全員がメインセッションに戻ってきます。
「もう少し伸ばしたいな」と思ったら、横の「ブレイクアウトルームの後悔を維持」をクリックします。するとこのウィンドウが消えて、ホストだけが映し出されます(他の人はブレイクアウトセッションのままです)。自分の中で「そろそろメインセッションに戻ってきて欲しい」と思ったら、再び画面下の「ブレイクアウトルーム」をクリックします。
すると再び
この画面が現れますので、下の「すべてのルームを閉じる」をクリックしましょう。カウントダウンが始まります。
ちなみに参加者には
このような画面が現れ、催促しています。参加者は時間ギリギリまで待っても良いですし、「ブレイクアウトルームを退出する」をクリックして、カウントダウンの途中でもメインセッションに帰ることができます。
また、設定時間よりかなり前にメインセッションに戻りたい時、例えば、急用ができてZOOMミーティング自体から抜け出したい時などは、まずブレイクアウトルーム画面の
というものをクリックします。するとメインセッションに戻れるので、ZOOMミーティングから抜けることをホストに伝え、
「退出」ボタンをクリックして、退出します。ちなみにホストの場合は、退出ボタンはなく「終了」になっています。
さて、一通りブレイクアウトルーム・ブレイクアウトセッションについてご紹介しました。次回は、ホストがブレイクアウトセッションに参加したり、ブレイクアウトセッションの注意点などをお伝えしようと思います。
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