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もしピカソがTwitterをやっていたら

「暗幕のゲルニカ」という小説を読んでいる。本のタイトルの通り、美術史上最大の問題作にして大傑作、パブロ・ピカソ作のゲルニカにまつわるお話だ(こんなの常識でしょ?みたいな雰囲気で書いてますがワタシ、ゲイジュツ、シラナイ)。MoMA学芸員の日本人、八神瑤子が主人公のこの物語、彼女の視点と交互に入れ替わるようにドラというもう1人の主人公の目線が入る。アートに詳しい方ならピンと来るかもしれない(私はピンと来なかった)が、このドラ・マールという人物は、ゲルニカ制作時のピカソの最も近くにいたとされる実在する女性で、当時の彼のいわばミューズ(恋人)だ。

そこまでは良いんだ……そこまでは。

なんと彼は、離婚協議中の妻オルガ(息子有り)と、愛人マリー(ピカソとの娘有り)とドラとの3股だったのだ!!!!なんというクズ野郎!クズの中のクズ!キングオブクズやないかーーーーーーい!!!

読んでて「おいおいピカソまじかよ……しかも年下好きかよ、年下の女の体にしか興味ないってもう私の1番嫌いなタイプのやつじゃんか……」と頭を抱えた。もし今の日本にピカソが生まれてたら文春案件間違いなし、Twitterなぞやってたら大大大炎上だったろうなと思う。生きる時代が合ってて良かったね、ピカソ。

まあでも、不倫を肯定するわけではないけれど、何かを創って世に発信する芸術家やクリエイターっていう人種は、一生自身の中にあるものと向き合う必要があって、そのためにあれやこれやと興味のある方向にとことん進んでいってしまうのかなと思う。一生厨二病で、でもそれこそ、神様から与えられた才能なんじゃないかなって。そういう人がいてもいいじゃない、とは思う。多様性、多様性。(肯定しちゃった)

ちなみにピカソの恋愛遍歴はこの前もこの後もめちゃくちゃ面白いので知らない人はググった方がいい。ここまで書いてて気付いたら全体的にピカソdisみたいになってしまったけれど、これだけは言わせてくれ、

ピカソがどんなエロじじいでもゲルニカは大傑作だし、暗幕のゲルニカはとーーーっても面白い!

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