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私はゲンドウだった

こんにちは、もう少しでシンエヴァ公開から2年近くが立ちますね。
そういうタイミングでこんな動画を見つけました。

私の推しアニメレビュー系youtuber笠さんがエヴァシリーズを簡単に自分の意見と共に振り返る動画です。
これはサムネを見た時から楽しみにしていて、19時の公開同時にプレミア公開で楽しみました。
笠さんはシンジくんを自分自身に重ねて見ていたと言う風に動画で述べていましたが、私はゲンドウを自分自身に重ねていました。
笠さんがエヴァを振り返る動画を出してくれたのをきっかけに、小林アカリ(偽)のエヴァを語りたいと思います。

・実はシンジくん推しだった(Qまでは)

実は私がエヴァを最初に見たのは両親と行ったQが最初でした。私も「エヴァは名前は聞いた事あるけど正直どんな話かわからない…」状態で観に行き、劇中のシンジくん同様「何がなんだかわかんないよ!!!」となったのが出会いでした。
なので、シンジくんに同調するのが自然となってきたんですよね。
まぁ、自分が6月生まれでシンジくんと同じ誕生月で楽器を演奏するのが好きという共通点もあったのもありましたが。

それから長い沈黙が訪れます。

・大学生になってから

高校生はバンドにハマりアニメから遠ざかっていて、美大に入り「エヴァを序から破まで観てみよう」とふと思い観て見ました。なんでサードインパクトが起きたのかが時系列に説明されてやっと「訳がわかんないよ!!!」から解放されたのも束の間、新たな疑問が生まれました。
「シンジくんとお父さん(ゲンドウ)ってなんで仲が悪いんだろう」と
その事でしばらくは頭がいっぱいになってしまい。「ゲンドウは本当はシンジくんと仲良くしたいんじゃないか」とか「シンジくんは心の底ではゲンドウを愛そうとしているのではないか」とか所詮婦女子の妄想を脳内に垂れ流し続け、碇親子の二次創作の断片を探そうとネットの海を泳ぎまくりました。
今では碇親子が仲良くしている二次創作は珍しくないですが、シンエヴァ公開前はほぼなかったです…
私はこの時点で気づいていなかったのです、自分がまさかシンジくんよりではなくゲンドウよりな性格な事に…


この前作ったGIF

・シンエヴァとASDと私

Qを見てから私の人生には色々なイベントがありました。高校に入学したはいいものの2年で通信に転学したり、ASDが解ったり、大学に入学してもまた2年で通信大学に転学するなどはっきりいえば余り良くないイベントがただ続きしました。メンタルもジェットコースターの如く急降下を繰り返していました。
そんな矢先、通信大学4年生となり就活も迫ってくる中親に就労移行支援に通うから先ずは検査を受けて欲しいと言われ就労に行き検査を受けました。
1週間後、結果をスタッフから告げられました。
「アカリさんは勉強だけが好きで人付き合いが苦手なんですね」と。
もう、シンエヴァを見た方なら察しているかもしれません。
これって、まんま劇中で出てきたゲンドウの独白とほぼ一緒なんです。
今まで私は10年以上シンジくんと同じだ!って生きてきて、22歳で「あなたの内面はゲンドウ寄りですね」と他人から言われて気付かされた様な物です。
この診断の後、家族と一緒にシンエヴァを見に行って電車の中の碇親子の対峙シーンでのゲンドウの告白を聞いた時に妙な即視感を覚え同時に就労移行のスタッフの
「あなたは勉強だけが好きな人なんですね」と言う言葉がフラッシュバックしました。
映画を見た後、車の車窓から曇り空を眺めながら「私ってゲンドウなんだ…」と反芻していました。

・私は今でもイマジナリーゲンドウと友達です。

ゲンドウがASD的素質を持っている設定は実は新劇場版からの設定で、旧や漫画版ではそういったそぶりは絶対見せてないし無かった。
後にNHKで、庵野監督のプロフェッショナルを見た時初めてゲンドウにASD的要素を付け足した理由が自分の中で飲み込めました。
私が考えるに「ゲンドウは自分の中の、人とは違う生きにくさを本当は持っていてそれが人付き合いや生き方に表れていたんだ」と言う事をシンエヴァで言いたかったんだとわかりました。
勉強やピアノを弾く事が好きなのも、全ては自分自身を守る為。それって今の私自身にも言えます。音楽を聴きながら一人でスケッチブックにペンを走らせ絵を描くのも全ては自分自身を守る為。そう、ゲンドウは生きにくさを抱えたただの人間だったのです。
そう考えると私は「シンジくんのお父さんはなんだかとっつきにくくて怖い人だなあ」と考えていたのが一変、「ゲンドウは私と似た様な素質を持っている。友人とはいかないけど側にいても大丈夫かも」と言う何様のつもりなんだ!となるような印象に変わりました。
「ジョジョラビット」と言う映画では主人公の男の子がイマジナリーフレンドならぬイマジナリーヒトラーが常に見えていると言う話でしたが、今の自分にはイマジナリーゲンドウが側にいて不安な時や心が落ち着かない時はそばでただ佇んでいるように見えます。
ASDの友人がいない私にとってはイマジナリーゲンドウがただ一人のASDの友人です。(勝手にゲンドウをASDにすな)
でも、ゲンドウが決してASDじゃなくても私は彼と分かり合えると考えています。

相対性理論の「ミス・パラレルワールド」で作ったGIF


酒に酔った勢いでシンエヴァ公開から3年経ってずっと思ってきた事を吐き出して見ました。
乱文で読みにくいかと思いますが、これが私のゲンドウへのラブ(愛です)レターの様な物です。
では失礼します。

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