建築をスキになった話と、ぼくのおすすめ
今回は、ロンロさんがやられてる「 #建築をスキになった話 」をぼくも書いてみようと思います。
学問としての建築を知らない自分ですが、、そのぶん一般の人にも親しみやすい内容になると嬉しいな。
最後に東京近郊のおすすめ建築もご紹介していますので、そちらもぜひ。
きっかけは写真
ぼくにとっての建築をスキになったきっかけは、写真。
写真を始めてから、いろいろな場所を訪れ、いろいろなものを見るようになりました。惹かれるものがあったら、実際に訪れ、見て体感し、そして撮る。そうして気づけば、東京近郊だけでも300以上の場所へ行き、写真を撮っていました。(そのスポットはAroundTokyoでも紹介しているのでよかったらぜひ見てみてください。)
そうしてたくさんの場所を訪れる中で、その魅力にはまっていったものひとつがこの「建築」です。
写真を撮り始めた当初は、正直そこまで率先して建築を撮りに行くことはありませんでした。風景写真を求めて、山や海、島など、むしろ人工物がない、自然を求めて撮りに出かけることばかり。
ただ、そうしていろんなところへ訪れ、撮影して行く中で、気づけば蓄積されてまとまった枚数になっていたのが建築物の写真でした。
芽生える「建築」という認識
たぶん、それまで「建物」としてしか感じていなかったものが、いつからか自分の中で「建築」として認識できるようになり、その魅力に惹かれるようにうになっていったからだと思います。
それまでは、住む、保管するといった機能としての空間のために建てられた物くらいに思っていたものが、「築く」という建築家の行為・意図、そしてそこから生み出される美しさがそこにあると実感しはじめたんです。そんなの当たり前だと怒られてしまうかもしれないけど、その差は僕にとってはとても大きくて、写真を撮る上での楽しみが倍増しました。
だから最初は特別意識していなかった建築も、最近では意識的にそれを目的に出かけることも増えてきました。
惹かれるのは、環境要因と建築物が生み出す美
ぼくが特に惹かれるのは、環境要因とかけ合わさった美を見たとき。
人工物と自然美の掛け合わせ。その周りの環境を取り入れ、生かして作られた建築物。それらは美しさだけでなく、発見や驚き、感動もある。
惹かれるポイントは大きくは2つ。外観とディテール。
外観では、形の美しさや土地柄が現れるものに惹かれる。形として美しかったり、特徴的なフォルムをしていたり。土地柄は歴史や風土、構造や作り方など、そうした奥行きを与えてくれるものに触れられると楽しくなる。
そしてディテール。これは素材やテクスチャー的なことに加えて、特に光の取り入れ方を見てしまいます。光を意識した建築物にはとても惹かれるんです。光ってそもそも人間にとって、とても大事な要素。そこにいて気持ちいいと感じることにもつながる。写真においても、光は写真を美しく印象的にしてくれますしね。
ぼくのおすすめ
そんなポイントで見た時に、ぼくが好きなおすすめの場所を少しご紹介。気になる箇所があればぜひ出かけてみてください。
軽井沢の千住博美術館
館内は撮影NGなので写真がないですが、、曲線で構成され、柔らかく光がまわる白い空間は本当に気持ちがいい。併設されてる浅野屋側の建物もかっこいい作りです。
群馬のハラミュージアムアーク
大自然、ひらけた景色に黒くソリッドな木造の建物がとてもかっこいいのは、ハラミュージアムアーク。バックには赤城さんをはじめとした山々が連なり、広い芝生エリアもあるので、作品を楽しんだ後は、そちらでゴロンとゆっくりすることもできます。
千葉のホキ美術館
もうこれは見た目がすごいですよね。千葉の写実絵画専門の美術館なのですが、この突き出た部分は廊下になっており、この部分にも作品が並んでいます。全体に縦長の作りになっているのですが、この地下もずらっと作品が並ぶ空間は、圧巻の眺めです。
静岡のクレマチスの丘
ここの建築は、周りの環境と本当に合っていてとても気持ちのいい時間を過ごせる場所。主張しすぎることなく、ただたしかな存在感と美しさがある。特にこの春から夏にかけての芝生のグリーンと、建築との色合いがステキです。
栃木の那珂川馬頭広重美術館、石の美術館
どちらも隈研吾氏設計の美術館。素材を前面にいかした構造で、見た目にもとても美しい。この2つは車で1時間しない距離にあるので、ぜひ一緒にいかれてみてください。
那珂川馬頭広重美術館 spot info >
石の美術館 spot info >
茨城の日立駅
日立出身のSANAAの妹島和世さん監修のJRの駅。ガラス張りの外観に驚きながらも中に入ると、目の前には絶景が。少し高台に位置するこの駅からは、太平洋の海を一望することができるんです。併設するカフェからも同様の景色が楽しめるので、朝の海を眺めながらの朝食なんかもおすすめです。
国立新美術館、21_21 DESIGN SIGHT
都内では、この2つの美術館の光の入り方もすごく好きです。どちらもコンクリートがベース。光が入った時のこの淡いグレーのグラデーションがとてもかっこいい。意外と晴天より、曇りの方が光が柔らか具入ってよりいい印象になったります。
国立新美術館 spot info >
21_21 DESIGN SIGHT spot info >
いっぱい書いてしまいましたが、東京近郊だけでもたくさん一般の人でも満喫できる建築があると思います。
眺めるもよし、そこで過ごす時間を楽しむこともよし。
建築を目的にして出かけるような楽しみが、もっと浸透していくといいなと思います。
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