Kohji Matsubayashi / 松林弘治

I am who I am - and I was who I was - then I'll be who I'll be

Kohji Matsubayashi / 松林弘治

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マガジン

  • インスタグラム黎明期の極私的想い出

    2010年11月〜2012年12月まで Instagram 日本語化を独りで担当していた Linux / オープンソースエンジニアの懐かしい昔話

最近の記事

インスタグラム黎明期の極私的想い出 (10): 最後のプレゼント

(これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (9)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、2013年暮れまで書きました。 2012年暮れに Language Ambassador としての役目が実質的に終了してから、いちユーザに戻っていた頃。 2013年9月に Josh と Baile

    • インスタグラム黎明期の極私的想い出 (9): 「黎明期」の終わり

      (これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (8)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、Facebook による Instagram 買収(2012年4月9日)によって、アプリ翻訳などのボランティア開発に暗雲がたちこめてきた(笑)時期(〜2012年12月)、まぁそんなもんか〜、といちユー

      • インスタグラム黎明期の極私的想い出 (8): 2012年の買収後の変化

        これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (7)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、いちユーザとしても、開発協力者としても、最も楽しかった時期(〜2011年末頃)まで書きました。 8回目となる今回はその続きです。世間をあっと驚かせた2012年4月9日の買収のニュース、その後徐々に起こ

        • インスタグラム黎明期の極私的想い出 (7): good ol' days in 2011

          これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (6)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、Kevin ないし Mike 自作の翻訳文言バージョン管理システム「Pidgin」がリリースされた直後(〜2011年1月14日頃)まで書きました。 7回目となる今回はその続きです。Pidgin 登場に

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        • インスタグラム黎明期の極私的想い出
          10本

        記事

          インスタグラム黎明期の極私的思い出 (6): 翻訳管理システム Pidgin 登場

          これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (5)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、「恥ずかしい文言」が含まれたまま、初めての日本語版リリースとその反応あたり(〜2010年12月20日頃)まで書きました。 6回目となる今回はその続きです。年末年始をはさみ滞る連携、そして年明けあたりか

          インスタグラム黎明期の極私的思い出 (6): 翻訳管理システム Pidgin 登場

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (5): ついに日本語版リリース、そして恥ずかしい文言ども

          これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (4)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、Web サイトやサーバサイドの日本語化もおおよそ終わり、リリース秒読みとなったあたり(〜2010年12月8日午前)まで書きました。 5回目となる今回はその続きです。実際にリリースされた頃の、中の人との

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (5): ついに日本語版リリース、そして恥ずかしい文言ども

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (4): 「日本語版が出ることはまだ秘密ね」

          これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (3)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、作業開始3日後、さっそく非公開ベータ版アプリができたところ(〜2010年11月23日夕方)まで書きました。 4回目となる今回はその続きです。Web サイトやサーバサイドの多言語化、およびイケてない翻訳

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (4): 「日本語版が出ることはまだ秘密ね」

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (3): ひたすら対象文言を探し出す日々

          これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (2)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、実際にインスタグラムアプリの日本語化作業が始まってからの3日間(〜2010年11月23日8時00分あたり)まで書きました。 今回はその続きです。実際にアプリがリリースされるところまで到達するでしょうか

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (3): ひたすら対象文言を探し出す日々

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (2): Google 共有ドキュメントでの共同作業

          (これは「インスタグラム黎明期の極私的想い出 (1)」の続きです) インスタグラム本を書かれたサラ・フライヤー (Sarah Frier) さんからインタビューを受けた時に提出した資料、および10年ほど前にインスタの中の人たちとやりとりしたメールなどを元に綴る昔話。 前回は、わたしがインスタグラムを知り、アプリを入れ、アカウントを作成し、初投稿し、たまたま Kevin の投稿を目にしてメールを送り、日本語翻訳担当に選ばれたところ(〜2010年11月20日9時31分)まで書

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (2): Google 共有ドキュメントでの共同作業

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (1): 日本語担当者に選ばれるまで

          Preface - why I'm writing this /  はじめに: これを今書いている背景2021年7月9日、NewPicks パブリッシングから以下の書籍が出版されました。ものすごく売れてるみたいですね。 これは、サラ・フライヤー (Sarah Frier) さんが2020年4月に出版した、以下の書籍の邦訳本です。こちらも彼の地で大ベストセラーみたいです。 インスタグラム (Instagram) という時代を代表するアプリ、Kevin と Mike という時

          インスタグラム黎明期の極私的想い出 (1): 日本語担当者に選ばれるまで