ツールドいわき2014 ロングコース120km ブロンプトンで完走しました。
多忙でしばらくnoteを更新してませんでした。もう一ヶ月経っちゃいましたが、11月初めに福島を走ってきた時のことを書きます。
11月2日、今年が初開催となるサイクリングイベント「ツールドいわき」が、福島県いわき市で開催されました。
私は今まで、ロングライドやセンチュリーランといったイベントに参加した経験がなかったのですが(基本ぼっちなもので!)、コース設定が距離、標高的にもちょうどよく、今年が初開催となる大会ということもあって記念にもなるしと、参加を決めました。
コースは30km、60km、120kmの3種類。30・60は少々短すぎるので、ここは120kmを選択します。申し込み後に気づいたのですが、午前8時スタート、午後3時ゴールと、若干制限時間が厳し目の設定になっていました。食事休憩コミコミで平均時速17kmで走れば間に合う計算です。コースは下のような感じでした。
それでも相棒はもちろんブロンプトン。制限時間があるイベントで小径車を選択するのは、ハンデを背負うに等しい選択ですが、世の中にはブロンプトンでブルベに出場するような豪の方もいらっしゃいます。モビルスーツの性能差が戦力の決定的差ではないと偉い人も言っていましたし、乗り手が頑張ればいいってことで、参加決定です!
というわけで、常磐線の泉駅にやってきました。
大会前日は雨で、ホテルに向かう途中の濡れた路面に滑って転倒し、ハンドルバーに取り付けてあったサイドミラーを折ってしまうという幸先の悪い現地入りを果たします。何やってんだ……
今度は腕につけるタイプのミラーを買おうかな。
うってかわって翌日、大会当日。
天気が一転! 会場のアクアマリンふくしま周辺は素晴らしい青空になりました。気温も上昇し、一応下着にアンダーアーマーの「コールドギア」を着込んでいましたが、防寒具に持ってきたウィンドブレーカーが必要ないぐらいでした。地元の方いわく、11月にこの気温は珍しいそうです。
参加者数はおよそ800人で、ほとんどの人はロードバイクでの参加でしたが、中にはBD-1の人や、有名な方では初音ミクのコスプレをしてママチャリ(痛チャリ)で走る方などもいらっしゃってました。ブロンプトンは私だけっぽい。
いわき市のご当地アイドル「アイくるガールズ」のステージや開会式を終え、午前8時から出走開始です。
スタート直後は集団が固まっているので、ローディさんたちのトレインにひっついていきます。
普段ソロ走行しかしていないので、スリップストリームは初体験でした。集団走行中は写真を撮る暇がないのがちょっと残念ですが、平均時速27~29kmと、普段より高速で走行できるのが楽しかったです。
まあ、上り坂に差し掛かったところで、あっさりトレインから脱落したのですが……。やっぱり内装3段では上り坂でついていけません。
26km地点、第1エイドステーションです。後述しますが、この参加人数の規模の大会にしては、若干エイドステーションが小さいような……。私が到着した頃には補給食が残り少なくなっていました。
それにしても、いろんな方の愛車を見られるのが楽しかったです。走行中に後ろの方が「フェイズ49や」と呟いていたのに思わず吹き出しました。やっぱり『弱虫ペダル』人気なんですね御堂筋くん。
第2エイドステーション、38km地点の「鶴の足湯」です。
ここまで1時間半あまりが経過して、山間部から温泉街の市街地へと入っていきます。のんびりポタリングであれば足湯にも浸かっていきたいところですが、まだまだ後半に登り坂が控えているうえに、時間の貯金もほとんどなし。残念ながら、水と補給食を受け取ったら即出発となりました。
湯本周辺の市街地とサイクリングロードを抜け、先を急ぎます。平坦な道になるかわりに、信号待ちにつかまることが増えていきます。むむっ。
第3エイドステーション、45km地点の平中央公園です。このあたりはエイドの感覚が短いですね。
コースは市街地を外れ、ふたたび山間部へ向かいます。
上りコースに入る前の第4エイドステーション、67km地点の大野公民館です。120kmコースでは時間制限が設けられていて、ここのASを12時半までに出発することが足切り条件でしたが、私は12時少し前に到着。なんとか間に合いました。
ちょうど昼食時間ということで少し休憩していこうかと思いましたが、到着が遅くなったこともあり、おにぎりなどめぼしい食料はすでに売り切れ。涙をのんで自前の補給食を食べつつ、先に進みます。
ここから「大久町」に入り、コースは登り中心になります。極端にペースが落ちますが、一番軽いギアでくるくると回していきます。心が折れかけていたブロンプトン乗りを励ましてくださったみなさま、ありがとうございました!
写真は一気に飛んで、登りのきつかった大久町20kmを越えて、99km地点、第5エイドステーション「夏井川サイクリング公園」です。
こちらのエイドステーションは少し規模が大きかったので、おにぎりや漬物をたくさんいただくことができました! 美味しかったです。
寒い季節に入るので、炎熱対策はしていなかったのですが、小休憩しかとらずにほぼ6時間走りっぱなしだったので、顔や首にはビッシリと塩がついていました。おかげで塩っ気のあるおにぎりも漬物も美味しかったですが、冬であっても、塩タブレットなどは常に携行しておいた方がよかったですね。
向かい風の強い中、海岸沿いを進みます。残り20kmほどで残り時間は1時間、なんとか間に合うだろうと考えながらペダルを回します。
途中、「塩屋崎灯台」を通りました。この周辺は津波被害の大きかったところらしく、まだあちこちで復興作業が続いていました。あの震災からもう3年半が経ちますが、やはり傷跡はまだまだ深いようで、こうした光景を目にできたことも、この大会の良いところだったと思います。
写真を撮る気力がなかったのですが、最後の最後、115km地点の「三崎公園」の登り坂が斜度10%を超える激坂で、疲労の極みにあったことも加えて、完全に心を折られてしまいました。120kmコース、残念ながらこの地点だけ押し歩きをしています。
それでもなんとか、午後3時までにはゴールにたどり着けそうな塩梅でした。下り坂で勢いをつけて、午後2時57分、本当にぎりぎりのタイムでフィニッシュです。
ゴールではさんまのつみれ汁が振舞われていて、これがまたすごく美味しかったです。いわきは美味しいものがいっぱいですね。
総評としては、本当にギリギリだったなと思います。エイドステーションなどでの休憩時間を切り詰めて、平均17kmでの走行。パンクなどのトラブルがあったら完全にタイムオーバーでした。登り坂をスムーズに通過できるようにすること、平地の巡航速度をもうちょっと上げることが私の今後の課題でしょうか。このペースで、また機会があれば他の地域のセンチュリーライドなどにも出てみたいところです。
また、先述しましたが、ツールドいわきは今年が初開催だったということで、若干運営の皆さんにもこなれていない感触がありました。800人規模の大会にしてはエイドステーションの規模が小さかったり、制限時間の設定がギリギリなところなどはその印象が強いです(実際は午後3時をすぎてゴールしても完走証はもらえたらしいですが)。
せっかく「レースではない」ことをうたっていて、食べ物や観光名所もたくさんあるので、もう少し日の長い季節に開催するなどして、参加者にゆっくりといわきを巡ってもらうコース設定にしてみてはいかがでしょうか?
とはいえ、コースの誘導やスタート時の整列など、全体的にストレスなく走行できるような配慮がされていたことは流石だと思いました。私もまたブロンプトンで、第2回大会に参加してみたいと思います!
今回の走行ログです。
http://yahoo.jp/1SHowM