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賃貸のお部屋探しのこれから | 考える不動産屋

2050年、全世帯の半分が一人暮らしで…~東村山の不動産会社

私は今後、賃貸のお部屋探しを取り巻く状況はどんどん良くなっていくと考えています。たとえば、年を取ったら賃貸住宅が借りにくくなると言われ、それも持ち家を所有したい理由の一つというケースもあります。
 
しかしながら、そう遠くないうちに高齢者だからお部屋を借りにくいということはなくなるでしょう。

2024(令和6)年発表の厚生労働省の調査によれば、2050年には全5261万世帯の44.3%に当たる2330万世帯が一人暮らしとなって、そのうちの半数近くが65歳以上の高齢者が占めることになるとされています。
 
もう高齢者だからというだけで、入居に二の足を踏むような賃貸経営をしていては、滅びるのは自明です。オーナーさんや不動産業者が高齢者を嫌がるのは、孤独死によってもたらされるリスクや、認知症等に起因する周囲とのトラブルを恐れる気持ちが働いていることが考えられます。
 
とはいうものの、「ほとんどが高齢者」という時代がすぐそこまで迫っている以上、手をこまねいていては沈みゆく船です。
 
ビジネスの基本は人の困りごとの解決です。高齢者になると賃貸住宅が借りにくい。そんな状況はいずれ無くなるでしょう。それができるのはひょっとしたら、既存の大家さんや不動産事業者以外の人たちかもしれません。
 
高齢者を通して、可能な限りのリスク回避を試み、成果を挙げることができれば、それは賃貸不動産全体の利益にもつながります。

家に合わせていかざるを得ない生き方~東村山の不動産会社

一方、日本では長い間、若いうちは賃貸住まいでも、家庭を持つなどすればいずれは持ち家を所有するのが当たり前という文化が根付いていました。ですが、人口減少社会を迎えて、これからもそれでいいのかはちょっと疑問です。
 
社会や労働を取り巻く状況も一昔前とは大きく変化しています。持ち家は転居することが容易ではありません。35年ローンを組んだ時点で、いろんな可能性を秘めた自分の人生を、家に合わせていかざるを得ない生き方を選択したともいえるわけです。
 
ご近所トラブルや、子どもが学校でいじめに遭ったなど不測の事態が発生することもあるでしょう。そうした隣人ガチャ、ご近所ガチャにはずれたとき、持ち家はしんどいと思います。
 
私は人口が減少し、良くも悪くも経済が縮小していくこの社会、「転居が容易なこと」の価値は今後上昇すると考えています。

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